炎症細胞と炎症メディエーターの相互作用が持続すると、一次侵害受容ニューロンが常に刺激され、痛みが持続
NGFは滑膜炎と痛みの慢性化に深く関与
痛みの感作とは、正常な入力に対する侵害受容ニューロンの亢進した反応性、および、通常閾値以下の入力に対して反応する状態
触刺激が入力されても二次侵害受容ニューロンの異常興奮が生じてしまい、アロディニアが発生する
足関節骨折後に非荷重スプリント固定の57%に機械的アロディニアが認められている
腰痛発症後に4日以上安静をとった患者群では、1年以上も痛みが残存する
痛みが発生した後に身体局所や全身を不活動状態に曝すと慢性疼痛に発展する
関節炎発症直後から患部をギプス固定し不活動にさらすと、患部ならびに患部の遠隔部にあたる足底の感覚過敏が持続する
炎症が生じている末梢組織を過度に不活動にさらすと脊髄レベルでの中枢感作が発症し、慢性疼痛へ発展する
他の先行研究では不活動そのものが神経系の感作や可塑的変化を惹起する