2020年8月号
肘内側側副靱帯と尺骨神経障害との合併率は59%にみられる
胸郭出口症候群を鑑別するには鎖骨上かの圧痛、モーレーの圧痛点、ルーステスト、ライトテストを実施。
野球肘はムービングバルガスストレステストはほぼすべての障害で陽性となる
肘内側痛は内側上か列離、尺骨sublime結節の裂離、内側上かの骨端離開、肘内側側副靱帯損傷、尺骨神経障害がある
Roosテストは30秒。TOSのスクリーニングに有用である
上腕骨内側上か裂離は、成長期の野球選手に多く、少年野球選手の約20%に見られる
内側上か裂離は基本的には保存療法をおこなう
約1〜2ヶ月のノースローを設けている
内側上か骨端線閉鎖前では裂離骨片の癒合が十分に期待できる
長期経過観察の結果では、骨癒合は効率に得られる。
骨癒合の抵抗因子として骨片の転位距離が大きい
骨片のけいじょうが円形、および投球禁止を遵守しない
打撃練習については疼痛がある場合は禁止、大振りには注意するように説明する
投球は全力投球の50%の力で塁間の1/3の距離から開始する
1〜2ヶ月程度を目安に完全復帰を目指す