恐怖回避行動は疼痛を経験することで、破局的思考や不安などから廃用、不活動などを生じさせ、さらなる疼痛を生み出すといった疼痛の慢性化モデル
破局的思考などのゆがんだ疼痛に対する認知が負のスパイラルを指導させることにより、恐怖心を招き、機能障害や活動性の低下、社会的適応障害へと発展させる
学習性の不使用は使用頻度の低下、恐怖回避行動の獲得、代償動作の獲得が並列的に引き起こされ、結果的に罹患肢の学習性の不使用が生じる
この行動パターンは、患者自らが意思決定を下し、疼痛を誘発させない行動パターンを選択している
少しずつ罹患肢の不使用の学習を助長させている
この学習性の不使用が獲得されたころには、感覚運動野の縮小化など脳領域の可塑的変化が生じている
疼痛を誘発させない行動は、患者にとって一時的な正の報酬となり、その行動パターンを強化させていくことで学習性の不使用といった慢性化モデルに陥っていく
腰痛の生涯有病率は38.9%と高く、さらには再発および遷延化しやすいという性質をもっている
慢性腰痛患者数は約2800万人と多く、人口の25%が腰痛に悩まされている
労働者の有病率は83%