技術の領域は幅広くて奥が深いので、純粋に勉強していて面白いんですが、
よくよく考えてみると、自分がやらなければならない事は成果を出す事(=組織の成長に直接間接問わず貢献すること)であって、
自分の立場で言えば、それは必ずしもサーバーを立てたりすることではないんですよね。技術者ではないので。
お客さんの悩みを解決する事で金銭を得る事が自分にとっての成果だと思ってます。
だから自分自身がエンジニアになる必要はない訳です。(なれないけど)
身の回りに優秀なエンジニアがいるのだから、彼らの力を借りればいい。彼らの行動原理を理解し、彼らが気持ちよくパフォーマンスをフルに発揮できる環境を整えてやればいい。
マックス・ウェーバーの言葉に、
『シーザーを理解するためにはシーザーとなる必要はない』
というものがありますが、それに倣って言えば
『エンジニアを理解するためにはエンジニアとなる必要はない』ということですね。
そういう意味で、自分にとって真に必要なスキルは、お客さんの悩みを理解できる事と、その解決方法を思いつける事、そしてそれを内外のリソースを駆使して実現させること、の3つ。
解決方法に今はたまたまクラウドがあるというだけで、本当は解決できるなら何でもいいはずなんですね。
ただ冒頭の話に戻すと、本来はただの解決方法でしかないクラウドの技術も広大で奥が深いから、それをやっているだけでついつい満足しちゃいそうになりがちなんですよね。
AWSにしても、本当は一つのベンダー企業の技術の話でしかないはずなのに、それが恰も世界を変えるかのような熱狂を産み出していると錯覚してしまう。
あまりにも広大だから海だと思ってしまうが、本当は超巨大なプールなんだよ、と。
自戒も込めて、そんなことをつらつらと考えたりしてます。