
いいね、それはもはやにこやかに笑って、微笑んでくれているイメージを持つものではなくなった。一種の仮想通貨のように、何かしらがやり取りされているのである。
そして、そんないいね情勢は、TwitterやFacebook、Instagramの系譜を継いだようにALISにも存在した。しかし、ALISはどこかおかしかった。
フォロワーという概念がない。なんということだ。ほかのSNSはほとんどがフォロワー、もしくは登録者という概念がある一方で、ALISにはない。ということは、フォロワーで語る戦いがないということになる。その代わり、ALISを稼ぐという別の戦いがそこにはあった。
ALISはどうやって得るのか?それこそがいいねである。
ALISのポストした記事にいいねされると、ALISが自分のウォレットに入る。まさに、いいね戦争ともいうべきかとんでもない状況である。そのうえでALISにはもう一つの巨大システムが存在している。そう、投げ銭【Japanese Nagesen or Tip】だ。この投げ銭システムが、ALISをさらなる狂乱へといざなっている。
投げ銭をするには絶対的にALISが必要だが、そのALISはどこから来るのか?
それはいいねであり、投げ銭である。しかし、誰も投げ銭しなかったらALISが流れる理由は「いいね」しかない。そう、ALISは「いいね」で通貨をミント、鋳造できるのだ。
とんでもないことだ。日本円は一般人で刷ることはできない。しかしALISはいいねすれば刷れてしまうではないか。
そう、ALISでいいねすることは、日銀がやっていることを真似するようなことなのかもしれない。そして、それはALIS全体を盛り上げることにつながり、やがてはALISがステーブルコイン、いや、今日はこの辺にしておこう。
では、また次の記事で。