今回は、アマゾンで販売されている「後回しにしない技術」を読んでいろいろと学べることがあったので記していきたい。
最も、この書籍を読んで思ったことは、後回しにする理由は特になく、最終的に後回しにしていることが多いことだろう。例えば、何かしらのアイデアがあって小説を書きたいと考えたとき、その内容を完備なものにするためにあれこれと考えて、やらないままになってしまう。このような経験は私は非常に多く、このALISの執筆でも同じようなことに出くわしたことは多い。
ALISを例にすれば、「下書き」の数がたまっていくことがそれにあたると考えている。基本的にALISでは何かしら面白そうな記事をかけそうだと思ったたびに記すようにはしている。しかし、最終的に手掛け始めた記事が公開に至ることはあったりなかったりであり、公開にこぎつけたとしても満足な状態ではないことが多い。
今、本の紹介をしつついろいろと執筆を重ねているとしても、本の紹介をしたいというモチベーションが最後の方ではなくなり、最初にタイピングを始めたときのそれは最後の方ではほとんどなくなっている。このようなことが起きるのは、ある程度後回しにしたいという自分の願望があるからではないかとも思っている。
本書では、後回しにしない方法として、ぱっと行うことを挙げている。同時に、作業に即座にとりかかる人ほど成功者になる可能性は高いとも述べている。メールの返信が高い人は、一見暇に思えるかもしれないが、やることが決まっているうえで躊躇する必要はなく、素早く済ませることは合理的である。暗号資産の様々なプロジェクトでも、しり込みすることなく素早く参加していく人のほうが最終的に成功を手にする確率は高いだろうということとも一致する。
とはいっても、毎日眠いと言いながら閾値を超えたようにさっぱりと起きることは以外にも難しいようにも思える。いろいろと悩みつつ、小説の最初の一行を刻むことは以外にも難しく、人生でも同じことが言えると述べている。
他にも、いろいろとためになることが述べられており、目的達成の秘訣なども紹介している。
誰かに何かを宣言するほうが、しない時よりも目的を達成する確率は高くなるというのは本当である。このように述べてもおり、その重要性を多角的な視点と例から解説されている。公開宣言効果というのは、例えば「歌手になりたい」とか「最高のプロゲーマーになりたい」ということを自分の近くにいる他者に公開することだという。確かに、TwitterやFacebook、Youtubeなどのインターネットを見ていても成功している人ほど誰かに自分の目標を公開しているケースは多い気がしている。
実際に、公開宣言効果を利用して地域でも有数の職座に就いた人々の体験談は多々あるようで、非常に効果的なものであるという。目的を達成する方法はいろいろとあるが、重要なポイントとしては「達成までのプロセスを正確に把握している」ことだとも述べている。そして、場合によってはほかの人のいい習慣や行いを真似ることや、逆算的にターゲットまでのマイルストーンを刻んでいくこと、そして突然のハプニングに対応できるプランBの画策なども紹介している。
私個人としてはいくつかやりたいことがある。しかし、ここで公開しないことはある意味で「ひそかに誓ったこと」のような雰囲気を帯びてしまう。本書では、やりたいことがあればそれは誰かに宣言するほうがよく、そうしないものは大体の場合かなわない夢であることが多いという。
かねてから私は英語で文章を書くということを宣言してきたが、それはALISにおいては得策ではないと判断し断念した。しかし、プランBとして、執筆は続けるがほかのメディア媒体でその後悔を行うことをここに宣言したい。
他にもいろいろとやりたいことはあるが、確かに宣言しないで一人ひそかに決めたことは大体かなっていない現状を考えれば、公開宣言効果を利用したほうがいいのかもしれない。
プランBには面白い逸話があり、アップルで働いていたアメリカ人と中国人がいた。アメリカ人は中国人にプレゼンのためのシステムを用意させており、その成功確率がいくらくらいになるのかを聞いた。中国人は90%だと答えると、アメリカ人は99%まであげるべきだと述べた。
翌日、中国人は見事に99%まで成功率を挙げたと言い、無事にプレゼンを成功させた。アメリカ人は事後、99%に何をしてあげたのかと中国人に尋ねた。中国人はプランBを考える前までのシステムの成功率が90%であることを考えれば、もう一つのシステムを用意すれば99%になると答えたという。
この逸話は、確率の掛け算の話で、0.1×0.1が0.01になることから説明がつく。
書く習慣という書籍には、文章を書くコツだけではなく、終わらせることの重要性も述べてある。これは別段文章に限った話ではなく、絵でも動画でも当てはまるように思えたりする。
実際に、誰が見ても適当に描かれた絵でも、まだ完成していないものと、完成品として世に出されたものでは、最終的な点数は出された方が高くなります。それはある程度、「自分にとっての未完成品でも誰かにとっては満点である」ことを示しているようにも思え、出したもん勝ちという言葉が示す通りな気もします。
そして、この本のタイトルは「習慣」という言葉が入っていますが、習慣化するコツも紹介されています。
習慣にするための必要なことはそこまでたいそうなものではなく、シンプルに目に着けることだと言います。また、パソコンやスマホでの入力ではなく、手書きで何かを書くことは達成率を4割上げるとも述べています。