インド、ムンバイ。ここは、現在年率6パーセントを超えるインド経済をけん引する巨大都市です。その人口は爆発的に増えており、世界のメガシティとして注目を浴びつつあります。
しかし、近年の経済成長の反動からか、非常に悲劇的なことも同時に起きています。その一つが、乗車率200%の鉄道で起こっている接触事故です。日本でも、経済成長期に多くの公害が起きていましたが、インドの経済特別区域でも例外ではないようです。
DWでは、ムンバイのスラムの状況をドキュメンタリーとして報道する一環として、鉄道問題についても触れています。女性が外に出ようとしたその瞬間、対向車線から鉄道がきて一瞬彼女は車両から落ちました。
幸いなことに、その場にいた男性が腕をつかんでいたため大事は避けましたが、レールの上に足をやり車輪が来て切断事故を起こした男性がいたりと、非常に痛ましいことが起きています。
上記の動画は衝撃的な映像が流れるため制限が入っていますが、乗車している一人の男性が線路上に落ちることが見てわかります。列車の速度は最低でも50キロ以上は出ており、言ってみれば高速道路から落ちるようなものです。
これを見て、日本では同じようなことが過去に起こってきたとは思えません。この現象は、鉄道が高速で走りうる現代ならではのものなのかもしれません。
テクノロジーは日々進歩しており、その実態はメリットとデメリットの両面があります。そして、便利なものほど危険であることから、その言葉通りのことがインドで起きているといえます。