2022年になり、アプリケーション情勢も変化が著しくなっています。今年の注目アプリをざっと見たときに思うことは、「ノーコード」でしょう。正しく言えば、「ノーコード×ビジネス」といってもいいかもしれません。これまでは、専門的なWebエンジニアが行っていた作業を一気に素人でもできるようになったというのが革命的です。そして、付け加えて言えば、簡単に取り扱える領域が増え、ITをツールとして使いやすくなってきました。
ノーコードツールで最も注目されているのが「Notion」です。このアプリを知らない人は一度グーグルで検索したほうがいいでしょう。そのくらい便利といわれており、とはいえ少しだけ使いづらい面もありますが、利用伸び率でいえばトップです。
Notionは、これまでブログであったり資料管理であったり、Web上のメディアを整理したいけどやりにくいといった悩みを解決することを目論んでいるツールです。機能については省略しますが、エクセル以下だけどエクセル以上に見やすい&メディア化できることが強みでしょう。また、API連結によってJiraやmiroなどのほかのツールの導入ができるのも魅力の一つです。
私はよく、The Daily Apeというサイトを見ますが、これはNotion製です。
Curiosityは、ファイル一括管理アプリとして名前を轟かせようとしています。Notionを含め、Slack、Googleドライブ、Dropbox、Github、Twitter、Brave、Chrome、Opera、Unsplash、Hubspot、Twillo、ZOOMなど、あまたのアプリケーションの情報を管理できます。
Notion、Curiosityともに無料での利用が可能です。
Postmanは、APIを作成するのを助けるツールで、これまでAPIの構造に関して複雑で難解だという課題から生まれたものです。世界のどこにいても一エンジニアとしてAPIの仕組みを知ることができるため、今後APIテクノロジーが発展していくと考えると「APIのGoogle」のように作用するかもしれません。
今までは、ファイルなどの管理、そしてビジネス上で行っていた事務的な処理はすべて紙とペンで行っていましたが、ITの方面に解決の可能性を見出すプロジェクトが徐々に増え、それに関連して新しいアイデアが生まれています。
最も、APIなどの連携はその一つかもしれません。これまでは、確かにWeb上で文章を作ることも、プレゼン資料を作ることも、機密項目や各種ファイルを作ることもできましたが、TwilloやPostman、Notion、Curiosityなど、一絡げにできるHubはなかったように思えます。
インターネットの登場以降、APIのような存在はあまり脚光を浴びてきませんでしたが、ここにきてその威力を発揮していると思いました。そして、このAPIはWeb3というナラティブでは主役に躍り出ることになります。ERCトークン規格はそれそのものがAPIのようなものであり、構成可能性、レゴブロックなどいろいろと形容されているように、連携の地平はさらに広がるものと見込まれています。