やはり、殻を破るのはSteamではなくEpicなのかもしれない。ブロックチェーンゲームの期待策ともいわれていたStar AtlasがEpicGamesに出るということが分かった。対応しているのはWindowsのPCであり、Macではないようだ。
これのインパクトをどのようにとらえるのか、それは初心では非常に難しいが、少なくともBCGがいわゆる既存のゲーム業界に入り込んできていることがよくわかる出来事だと思われる。
結構前にクリプトとノンクリプトのゲームは互いにけんかしているかの如く水と油の関係になるだろうと述べた。しかし、ことEpicに関して言えばまったくもって逆の様相を呈しているとしか思えない。いまでは、Star Atlasはクリプト界の約束された神ゲー的ポジションを陣取っているといっても過言ではなく、その期待はSolanaが暴落してもまだ強い。
しかし、ここで既存のゲームプラットフォームに進出したということだけを考えれば、運営側がWeb3単体で回していくことに限界を感じていると思わざるを得ない。これは明らかにWeb3がそれ単体では回らないことを示しており、Web2の盤石な基盤があってこその産業になることを予見しているのではないかと思ったりする。
Epicが不動でWeb3とは犬猿の仲とされていた既存ゲーム業界との軋轢を一気に瓦解させるかもしれないことは、今のゲーム産業に一大インパクトを与えるのではないかと思ったりする。
しかし、Epicがクリプトに参入するとは言っても、別の視点、例えばモバイルゲームやVR、XRなど他のテクノロジーという切り口で多くのタイトルがブロックチェーンを取り入れてきた歴史が「すでに」ある。そういう意味では、これは時期尚早ではなくどちらかといえば「今更」といったとこだろう。
そこで、この出来事をより身近にするためにALISで考えてみる。ALISは、依然としてブログ、NFTというジャンルで突き抜けようとしているものの、やはり既存ブログプラットフォームであるはてなブログやアメーバに比べると小さい。そして、もし既存WebサービスプラットフォームがConnect Walletの文字を右上に並べだしたら、いよいよこのALISも泥船と化すだろうとみている。
現状、Steamの勢いは以前と変わらないように思えるが、今後も同じ勢いを保てるのかは未知数であり、それがEpicに代替されたとしても何の不思議でもない。