今回は、南米・ブラジル連邦共和国についていろいろと調べてみます。ブラジルは日本とは非常に遠い場所にあり、いろいろと謎に満ちている場所でもあります。およそ500年前から始まったヨーロッパ人のアメリカ進出に合わせ、南米諸地域の政治情勢は激動の時代を経てきました。
南米大陸の多くの都市はGoogleで立体表示されていますが、どれを見てもそのほかの大陸の主要都市とは異なる印象を受けます。
それは現代でも終わっているわけではなく、いまだに独立を保てないような地域や発展途上国があります。しかしそれは、歴史上必然であり、偶然ではないということがわかりました。
ブラジルの首都はブラジリアですが、それ以外にもリオデジャネイロやサンパウロ、マナウスなど有名な都市は多くあります。リオデジャネイロは、オリンピックやワールドカップが開催されてきた国際都市であり、ブラジル最大の観光都市です。
「1月の川」を意味するリオデジャネイロは、1960年までブラジルの首都でもありました。その後、ブラジリアに遷都が行われます。1500年ごろにこの地にやってきた
リオデジャネイロには多くの観光地があります。エスタディオ=ド=マラカナン、コルコバードのキリスト像、キンタ・ダ・ボア・ヴィスタなどが目立つ一方で、スラム「ファベーラ」の殺人問題もあり、複雑な都市であると言えます。
コルコバード像の南西に位置するロシーニャ地区は、リオデジャネイロ最大のスラムであるとともに、ブラジル最大のスラム、もしくはファベーラともいわれています。
ロシーニャをはじめとする多くのファベーラはGoogle Earthから確認することができ、その多くが小さな家であり、山岳の側面に多く存在しています。リオデジャネイロの各地に存在しており、同市の抱える問題点が上空からでも把握できてしまいます。
漢字で「聖市」を示すサンパウロは、現在において世界で最もヘリポートの多い都市として知られています。そして、同時に南半球最大の都市であり、ブラジル経済をけん引する重要な要衝でもあります。
南米経済の金融センターという顔も持つサンパウロには証券取引所が設置されており、21世紀に入り活況を呈していると言われています。
また、サンパウロには100万人を超える日系人が住んでいたり、リベルタージの存在など、多くの人種が共存していることがわかります。
ブラジルには、マナウスといわれるアマゾナス州最大の都市があり、これはまさにアマゾンの中に位置しています。アマゾン川とネグロ川の分流地点にあり、とてもアマゾンの奥地にある都市とは思えないほどの規模を誇っています。
そのためか、すこしでもマナウス郊外に出るや否や「緑の魔界」と呼ばれるアマゾンの大森林と遭遇します。
マナウスの港はネグロ川に隣接しており、多くの船舶が出入りしています。
フォルタレザは、ブラジルの北にある町であり、大西洋と顔を合わせています。フォルタレザは、ブラジル人口第5位の街でビーチが美しいということで人気です。リオデジャネイロのような活気がある場所かといわれれば少し異なり、大人びた場所だと言えそうです。
日本でいえば、江の島や湘南のイメージでしょうか。とはいってもここはブラジルであり、治安の状態に関してはリオデジャネイロとあまり変わらなかったりするようです。
サルバドールはブラジルで4番目の規模を誇る都市で、バイーアという呼称でも知られています。
ブラジルの多くの都市は、その起源を大体1500年ほどに発しており、ちょうどこのころにヨーロッパ人が南米に到来したということがうかがえます。先コロンブス期にあった南米には、主にはアジアからの人口流入があったとみられており、その後にインカ帝国やアステカ帝国が勃興していたと言われています。インカやアステカが出てくるまでも、ペルーやメキシコの諸地域ではたびたび小規模な文明があったともいわれていますが、地震や侵略によって、消滅したとみられています。
そして、大航海時代を超え、南米にはスペインやポルトガルが侵攻してきて、大規模な移住が起こりました。
・Wikipedia
・Google Earth