先日、久しぶりにALISのAMA(Ask Me Anything)が行われました。
見逃した人用に内容を文字に起こしをしました。
思ったよりボリュームがあり、途中でしんどくなってきて雑になってるところとかもあったりしますし、石井さんのジョークが通じてないところとかは全カットしたりしてますし、文字だけではニュアンスや雰囲気などが伝わりずらいですので、是非お時間のある方は実際に動画を見てみることをオススメします。
(一瞬ですが、安さんのお子さんの声も聞けますよw)
1. カストディ規制について
2. 企業向け活動の状況
3. Q&Aタイム
ALISは規制は大丈夫なのか
大丈夫です。
カストディ規制は5月1日から施行。ユーザーの資産を預かるような事業者は「交換業登録」をしなさいというもの。この業の取るのが大変で色々なサービス提供者が業務停止に追いやられた。
ALISは規制にひっかからないようにシステム改修を加えます。その改修システムなら問題ないことを顧問弁護士とも会話済みで5月1日以降もサービスは提供し続けられます。
ユーザビリティは変わるの?
ちょっとだけ変わる。ユーザビリティ上はちょっとだけど、意味としては大きく変わる。
1) ユーザーの秘密鍵をユーザーが管理
今まではALISが管理してたが、それができなくなるので、ユーザー自身で管理しなければならない。もしユーザーが秘密鍵を忘れたらALISは復元はできない。
2) 定期的にパスワードを入力
今まで投げ銭などはパスワードなくできたが、だいたい(今のところ)1ケ月1回パスワードの入力を求めることにする。今のユーザーに影響がでない形を模索した結果、このような形にした。近々、ALIS上にこの実装が入ります。
そもそもなぜ企業向け活動をしたのか
会社を持続可能にする。ALISは先進的ウェブ3的なメディアを作っている以上、そこで広告マネタイズするのは違う気がするので、他の収益源を作る。
将来的にトークン上場を目指す時に企業のキャッシュフローが良い方が良いし重要だと考えている。(審査基準は明かされてないけど)
何をやるか
ブロックチェーンに関連した企業向けのシステム開発やコンサルティング。
うまくいっている?
うまくいっている。
国内のビッククライアントと長い付き合いが出来そうな関係になってきた。仕事の内容が複数社から評価いただいている。そこにしっかり価値を出し続ければ、企業としても価値を出せるし、結果としての対価として安定したキャッシュフローが作れそう。
コロナでやばいか?
やばいと思いきやDX(デジタルトランスフォーメーション、デジタル変革?)がむしろ来て荒波にのれています。いろんな案件が走り始めて思ったより順調。
我々はブロックチェーンを普及したいので対企業に話を持ってくだ、話をよく聞くと日本の企業はブロックチェーン以前にシステムどうにかしないとみたいなのが多くて、そこをまるっとやったりしてる。(これをDXといってる)
ALISトークンは上場するの?
上場できるかどうかは誰にもわからない。基準が明確にされてない。なんとなくはあったりするがガチガチにルールで運用してない。だからこそ、ホワイトリストに乗ってる通貨も問題を抱えてたりする、板取引始めたと思ったら潰れたとか...。
そういうことからみてわかるように、あまり硬く決まっているわけではない。
(サービスを含めた)会社の状態もコミュニティの状態も、いろんな方の力で色んなメディアに出さしてもらったり、名のある企業から信頼をいただいたり、少なくともALISは悪いポジションにはいないと思っている。
国内取引上場について
上場売り抜け狙いではなく、しっかりいきたい気持ち。なるべく急いで上場することを指標に置いてるわけではない。ちゃんと時期をみて最適なコンディションでやりたい。
皆さんにお礼
ALISのメディアをみて面白いなと思ってくれて仕事が進むこともある。皆さんに助けられています。
ALISの開発工数は?
まだ決められています。コロナなければ今年中にリソースをとれそうだったが、コロナでちょっと先が見えない。別に、ALISの開発を捨ててるわけではない。しっかりとやっていきたいからこそ、地固めしたいし、チャレンジしたいからこそ、今は企業向けの仕事にフォーカスしてます。今年中にはリソースさきたいと常々話している。
上場最適な時期とは、ALISである程度調整できるのでしょうか?
ある程度調整できるかでいうと調整できる部分は大きくはない。
少なくとも今じゃないという最悪なタイミングは外す。
国外なら上場できるんですか?
結論からいうと(ある前提をおいたときに)できない。
国外上場をめざすなら国内上場できない。(厳密で法律でという話ではないが)金融庁は、仮想通貨交換業社を「登録業社」と「無免許業者」と分けている。海外の人は「無免許業者」となるので、そこにトークン上場したとなると、そこまでは別にギリセーフだとしても、それを広報してしまうと、無免許の取引所を日本の国民に紹介したとして資金決済法にひっかかる。
国内を優先するために、国外上場は今はできません。
国内上場取引所とは、継続的にアポをとっており、システム及び試合の最適な時期にと言うような交渉をされていると言う認識でよろしいでしょうか?
あまり詳細は法律的インサイダー的なこともありほとんど言えないが、なにもしてないことはない。取引所にALISトークンこんだけ渡すので上場させてくださいといったような強引な交渉はしてない。利害関係が発生するかもしれないけど、そこありきのようなコミュニケーションはとっていない。
ALISトークンの使い道
ALISのメディアだけでなく、他のサービスでも作ってトークンの価値高められたらいいよねという話もしたりしている。上場より先にそれをやったりするかもしれない。例えば、Defiのガバナンストークンとして使えるトークンにするとか。(適当ですが)
ユーザー獲得戦略はありますか?
短期的にユーザーだけを集める施策は今あえてしてない。
なぜならALIS自体のリテンションの話もあるし、そもそも今後のALISの価値(トークンの価値も含め)、どこのセグメント、どういうユーザーに対しての価値が一番高くなるかというのをALIS.toもそうだが、それ以外のサービスも含めて検討しているので、今、人を入れるフェーズではないと考えている。
決済報告書の公開予定はありますか?
今のところないです。検討したことはあるが、あらゆる意味で今公開することは得策ではないという結論です。
インフルエンサーとのコラボとかして利用者を増やしたりしないんですか?
先ほどの質問同様、新規のユーザーだけを増やすことはしない。
リテンションレート(継続率)が低いのに、ユーザーを集めても意味がない。(それは穴の空いたバケツに水を注ぐことになる。)
まずは継続率をあげることに注力し、web3.0やブロックチェーンならではの世界観を見せながら、キラーコンテンツに作り上げていくことを優先していきたい。
企業向け協業の成果はいつか知る事できますかね? それとも企業内R&DやPoC的なものですか?
知らせられそうなのも、知らせられないのもあるが、確約できない。
大企業などは情報開示には厳しいレギュレーションがある。新しい取り組みだと尚更。
ALISとして2020年の大きな目標はありますか?
引き続き「信頼を可視化する」というビジョンを持ち続けながらマネタイズをすすめる。しかるべきタイミングで心強い仲間を増やすとか、細かいことはいっぱいある。
控えめに考えて、単純にブログサービスとしてもALISがnoteやQiitaを越えてると思うのですが僕の妄想ですか?
ユーザー数は多少向こうの方が上かな。
経営方針とか狙ってることがそもそも違うので、noteやQiiteを越えるというか、面白いものを作りたいし、web3の世界を妄想しながら作っている。
ユーザーとして一番怖いのはトークン集めまくった所で会社が潰れる事ですかね
それはそうですよね。
コインマーケットキャップでランキングが表示されない
Yobitがトークンシンボルを「ALIS」から「ZALIS」に変えてしまった、影響でデータが取得できなくなってしまってる。現在、コインマーケットキャップに確認中。
ALISのバケツの穴ってなんですか?いくつくらい穴は空いてますか?いつ塞ぐ予定ですか?控え目に言って数日後には塞がりますよね?
ALISのバケツの穴は、リテンションレート(継続率)で定義してます。
必要最小限の機能として足りてないものと、ALISならではのUSP(自社が持つ独自の強み)としての魅力との話がありそれぞれに穴がある。
防ぎたい、防ぐ目処はついてるが、今は企業向けに注力しているので、今年度に塞げたらと考えてる。
開発メンバーは変更ないんですか?
ないです。めちゃくちゃ増やしたい。
コロナでチームが集まれないですが問題ない?
全く問題ないです。
コロナの不況で法定通貨稼げない => ALISで仮想通貨を稼ぐっていう流れ来てませんか?単純にリテンションレート = ALISの価格説ないですか?鶏と卵問題的に
その通りで、仮想通貨の業界はこれが色濃くある。価格期待だけに立脚しちゃうとすごくよくないので、そこでリテンションレートを上げるよりは他でやっていきたい。
トークン保有ボーナスは実装の予定はまだないですか?
いまのところまだない。設計までは実は終わっており、法規制的にクリアできるだろうという思いはあるが、なかなか日本では難しく、今はカストディに注力する。
今年はto Bの関係でほぼALIS.to開発しないって認識でいいですか?
今、開発はカストディ規制まわりの対応にリソース使っている。それ以上のことはできない。5月以降はコロナの状況が読めない。我々のチームは2年は続くのではないか、100年に1度の不況が起きると思っているので、会社の地固めしたいと思っている。
white paperの更新の予定はありますか?
新しいWPを作ることはあっても、更新することはありません。
サウナしなくてもALISは大丈夫なの?
ZOOMの背景をサウナにすることで、なんとか気を紛らわしています。
現状でリテンションを高める施策は具体的にどう考えていますか?
チームとして話してるのは、メディアとして書き手を読み手どちらをフォーカスするかということに取り組んでいる。ALISの優位性としては、トークンをフックにしたフィードバックのスピードというところで書いてくれる人の継続率は高いが一般的なメディアに比べて圧倒的に読み手が少ない。読み手が少ないと、書き手の意欲が下がる。これについてニッチなテーマでわかる人とだけ繋がるという方向性と、広くみんなで話せるというテーマ設定について話し合ってます。カテゴリーをガラッと変えるなどはありえると思います。
GithubにPR出したときの受付基準はありますか?例えば、目次勝手につけたいとかでPR出したときにどういう基準で受け付けてもらえますか?
一般的なオープンソースに習った形。コーディングの作法、プロダクトになるかどうかを見ている。
オリンピックが来年に延期されましたが、この間にALISを多岐に知っていただく様な試み等はされる予定はありますか?
先ほど伝えたようなことを当然やろうとは思ってます。
ポイントはユーザーの数にこだわるのではなく、ユーザーの課題とその課題を解決できる質の高さにフォーカスしてまずは色々試したい。質が高いかどうかをどうみるかというと、ユーザーの継続率が高いかどうかでみる。それがわかってはじめてユーザーを広げる。
なぜ読み手が減ってるのですか
分析によると(表現が難しいが)良い記事が減ってる。
良い記事の定義が、新規のユーザーにとっての良い記事と既存ユーザーにとっての良い記事は違うが、新規のユーザー(ALISとかブロックチェーンとか何にも知らない人)向けの記事が著しく減っている。なので読み手にフォーカスして、カテゴリーをいじる、ブランディング自体変えるまであるかなというのをまさに議論している。
信頼の可視化については、どのように進んでいますか?
そもそも書き手にフォーカスして、フィードバックが他のメディアよりくるから、今まで書かなかった人が書いてくれる、その中には質の高い記事を書いてくれる人もでてくる。それを表面化させるためにまさにトークン保有ボーナスや、目利き士(良い記事を見つけだした人ほどトークンあげる)みたいなものを考えたが、今一方に戻ってる感じなのでそちらを解決してから。
AVACUSってALISに関してはカストディ規制対応できるんですか?聞いてますか?
メタマスクでやると聞いてたので、メタマスクを導入するのであれば大丈夫だと思います。
筋トレは健康維持ですか?ガチな方ですか?
楽しむためにやってます。昔はガチでやってました。女性にひかれました。
ALISとしては、新規ユーザーにとって良い記事を増やして、読み手を増やしたい思いは大きい感じですか?
非常に大きいです。読み手に手を入れ始めたが、書き手と読み手は鶏卵状態になってきてるが、なんとなく方向は見えてきている。
書き手が減っているから読み手も減ったのか?書き手は維持してるけど読み手のみ減ってるのか?
読み手の減りが多い。なので後者。
ジミーさん元気ですか?
元気です。
何か「noteではなくALIS」を選ぶ独自の魅力が、もうちょっとほしいです(token以外に)。
まさにちょうど議論しています。必ずしもnoteで比較するわけではないが、世の中のアウトプットの手段として独自の魅力を提案していきたい。
クリスペコラボでユーザー数や継続率、読者は予想と比べて増えましたか? 感想を聞きたいです。
うる覚えですが、クリスペ関係の記事に触れて書いてる人の継続率はALISの一般に比べて高かったです。好評だったと思います。
ALISトークンの取引がほとんどない現状を見ると、時期を見て国内取引所上場というのはゆっくりなようにも思うのですが。トークン流動性については当面は現状維持でやむを得ないという感じでしょうか?
取引所を介した流動性については、いかんともしがたいので、取引所以外のところでの流動性を高めたいと考えている。
ALIS radioの復活はありますか?
どうしても時間が避けず、しばらく復活はありません。勝手にやっていただくのは嬉しいです。
長くなりましたが、以上が取り急ぎのまとめになります。
文脈を汲み取れず、意味不明な文になってるようなところがあるかもしれませんが、コメントでご指摘いただけたらと思います。
例えば、こうやって人に指摘されることで記事の完成度が上がり信頼の高い記事になっていく...指摘してくれた人にワンリックでお金が送れればそれが上手に作用しますよね。これも立派な信頼の可視化の仕組みのヒントですね。
こういう風に結局は使っていくことの中でしか、イノベーションの種は見つからないと考えてます。だからこそ今ユーザーができること、ALISが出来ること(開発リソースをそんなにさかなくてもできること)がまだまだたくさんあると思います。
AMAを聞いていて、ALISに足りないもの、チームが陥っている問題とその解決策、信頼の可視化をどう実現するかの具体的なアイディア等々、色々と書きたいことが湧いてきたのでまた別途機会があれば記事にしたいと思います。
この度は、ALISチームの皆さん、貴重な時間を使ってライブ配信をしてくださりありがとうございました。