<家電がハッシュレートを安定させる>
こんにちは。みかみです。
たまに思いついて妄想記事を書くのですが、今回もその一つになります。
といっても今回は別の記事を読んでのことなので、そんなに実現性のない話でもないと思ってます。
<家電でマイニングができるようになる>
先日こんな記事を見つけました。
タイトルからはわかりませんし、記事も短いのですがこんなことが書いてあります。
中国は本当にマイニング大好きですよね・・・。
国の政策としては規制が強化される方向のはずなんですが・・・。
でも、個人的にこの発想は新しいなと感じましたし、新しいビジネスモデルが出るかもしれない予感がしたのです。
<家電マイニングの問題点>
これを見て思ったことがふたつありました。
ひとつは仮想通貨の仕組みが一般家庭に浸透していないので、多分98%くらいの家庭が「受取アドレス」を設定できないだろうということ。
日本に限って言えば、秘密鍵や公開鍵の区別もまともにつかない人が大多数でしょう。
さらに鍵は単語などではない文字の羅列ですので、打ち間違いが多発して、「受け取れない」という問い合わせやクレームが発生するでしょう。
もうひとつは家電で「ついでに」マイニングした程度のコインは微々たる量だろうということ。
その程度のコインをもらっても、取引所に移して円に換金して出金して・・・ということを定期的に行うことを考えるとすごく面倒に感じます。
<デメリットをメリットに変える>
受取アドレスは、メーカーが最初から設定してしまえばいいと思います。
購入者のではなく、メーカー自身のアドレスを、です
購入した人が家電を使う時、マイニングを行い、そのコインはメーカーが受け取るということです。
これにより購入者は何も考えず今までと同じように家電を使えます。
でも電気代が高くつく家電を誰が買うんだって話ですよね。
なので売り値を下げたらいいと思うんですよ。
<テレビが実質無料に>
今仮に、10万円のテレビがあったとします。
このテレビ、1時間見ると20円の電気代がかかります。
1日2時間見ると年間で約7,000円ですね。
10年使ったとすると、購入費用と電気代10年分で約170,000円かかる計算です。
このテレビと同等の性能でマイニング機能付きのテレビがタダだったとします。
こちらのテレビは1時間見るとマイニングと合わせて40円の電気代がかかります。1日2時間見ると年間で約14,000円です。
10年使ったとすると、購入費用(0円)と、電気代10年分の約140,000円かかる計算です。
(同時にメーカーは電気代7万円に相当するコインを得られます)
これはとても簡易な試算で、かつ、購入者に有利になるよう計算していますが、こんな感じでメーカーがマイニングによる収益を得るようなモデルにすればいいと思うんです。
積むマイニング機器のグレードはテレビの耐用年数や平均的な買い替えタイミングからを決めればいいですしね。
<本体価格の実質無料ビジネスモデルはすでに存在している>
この単語を聞いてピンとこない人って少ないと思うのですが、すでに携帯電話メーカーは何年も前からやってますよね。
要するにこれと同じ仕組みを、マイニングという技術によって家電メーカーもできるようになるわけです。
テレビがネットに接続しているわけなので、メーカー側でソフトをアップデートすれば別の通貨をマイニングすることだってできるでしょう。
<家電の買い替えも促せる>
このビジネスモデルは一定のところで購入者側が損をする仕組みです。
日常的に電気代が多くかかるため、マイニングの総電気代>本体価格になった時点で、買い替えるべきです。
するとメーカーも一定のところでマイニング機器を更新できますし、購入者も新しい家電を無料で買い替えることができるというwin-winな関係になりますよね。
<このモデルの問題点>
カンのいい方は気付いてると思いますが・・・。
このビジネスモデルでは「契約」が必要になります。
メーカーの収益はマイニングにかかっているため、いつの間にか捨てられてる、とか、無料だからってじゃんじゃん買い替えるみたいなことがあると困るわけです。
なので最低使用年数(例えば5年は使ってもらう)みたいな縛りが必要になるでしょうね。
また、ネットの回線は必須なため、このモデルはネットにつながっていないとテレビが見れない、くらいの制御も必要です。
さらに言えば、マイニング機器だけ取り外せる人が出てくる可能性もあります。
さらにさらに、そんな人がいたら中古で「マイニングしないテレビ」として中古販売とかしちゃうかもしれません。
やはり実際に市場に導入されるのはまだ先でしょうか・・・。
<ハッシュレートの安定化>
この妄想モデルをそのまま実施するのは中々難しいかもしれませんが、ある意味では、仮想通貨の発展のために必要なモデルではないかとも思うのです。
こちらも中国に関する記事ですが、仮想通貨においてハッシュレートはとても大事です。
マイニングの機材がこうした一部の企業、一部の工場に集中しているというのはリスクが高い状態であると言えます。
その点、家電は各家庭で使用されるものであり、1台ずつのハッシュレートが低くとも数の暴力はすさまじい力を発揮すると思います。
そのすさまじいハッシュレートを各メーカーが操作できてしまうことは、ある意味では問題かもしれませんが、まずは安定的な運用がされることが大事ですからね。
ぜひ家電メーカーにはこうしたビジネスモデルの検討をしてもらいたいものです。
販売時にお金が入ってくるわけではないので、資本力に余裕がないと厳しいと思いますけどね・・・。
<わたしの記事紹介>
私のブログにも同じ記事がありますが、参考までに、ALISでの記事は以下のとおりです。興味があればぜひ。
→【仮想通貨と一緒にやりたい投資】堅実公務員がセゾン投信を勧める理由
→【節税効果30%以上】仮想通貨で儲かったらふるさと納税がオススメ
→【仮想通貨×地域活性化】自治体が取るべき仮想通貨の利用促進方法