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Ocean Data Bountyの紹介

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  • ブロックチェーン・ジャパン
  • 2022/07/09 05:39

 

Ocean Protocol Team

データプロバイダーによるデータのパッケージ化、価格設定、マーケティングを支援します

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Ocean Protocolの最新版OceanONDA V4のローンチに伴って、データとAIのオーケストレーションレイヤーとしてのOceanの採用を加速させるための新しいイニシアチブを発表します。

このOcean Data Bountyプログラムは、複雑なビジネス課題の解決に向けたデータセット上のデータ駆動型インサイトとアルゴリズム構築にインセンティブを与えることで、New Data Economyへの移行を促進することを目的とするものです。

本ブログでは、1)プログラムを推進するOceanのビジョン、2)Ocean bountyのフェーズ、3)期待されるプロセスと利点について、概要を説明していきます。
 

前置き

「データ」は、誰もが保有していますが、そのデータをどのようにパッケージングし、価格をつけ、販売すればよいかを知っている人はほとんどいません。調査によれば、データ共有のバリューチェーン全体は、不信感、リスク、不確実性をはらんでいることが明らかになっています。データパブリッシャー(提供者)はデータ共有に積極的ですが、データエコノミーはまだ始まったばかりであり、データ共有はビジネスの中核ではないため、ベストプラクティスやガイダンスを探している段階なのです。

私たちの分析によると、データの価格とパッケージングは、データを取り巻く状況によって決まります。データは、最終的な消費者が誰で、何のためにそのデータを必要とするのかによって、有用性が大きく変わってきます。
 

信頼を築くために — データにまつわるコンテキストの構築

データは、表面的には単なる数字、言葉、画像、ベクトルなどの集合体であり、そのデータが意味を持つようになるのは「コンテクスト」を伴って提示されたときだけです。適切なコンテクストが存在すれば、データに基づいて意思決定が行えるだけでなく、データが意味するところに基づいて意思決定が行えるようになります。

データコンテクストは、データポイント間の接続のネットワークです。これらの接続は、メタデータとして作成されることもあれば、単に識別して相関させることもできます。コンテクストに基づくメタデータは付加価値をもたらし、本質的にデータから情報を受け取ることを可能にするものとなります。

データ周りのコンテクストは、以下の質問と回答で確立されます:

データは何に使われるのか?

データ利用者が購入の意思決定の前に、データ内容に確信を持てるようにするにはどうしたらよいか?

データは他のデータソースとどのように組み合わせられるか?

データを基に構築できる最も有用な分析、レポート、アルゴリズムは何か?

データはどのようなコミュニティや産業に役立つか?

データを使って解決できる具体的な問題は何か?

ある顧客層にとって最も適切な価格モデルは何か?

このようなデータコンテクストの質問に答えることで、データに適したパッケージングと価格設定スキームを構築することができるのです。

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出典:a16z Chris Dixon

上の図が示唆するように、異なるユーザーグループに対していくつかの利用コンテクストを確立できれば、複数の価格設定スキームと製品を開発し、全ての人にとって最大の経済価値創造を獲得・創出することができるのです。

 

データセットの様々なコンテクストの例

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OceanONDA V4のリリースと、ブロックチェーン技術上での摩擦の少ないデータ共有を可能にするツールによって、以下の機会がもたらされます:

既存のデータプロバイダーは、Web3を活用することで、新規市場を開拓したり、データサービスの新規流通経路を追加することができます。

新規データプロバイダーは、データを取り巻く様々なコンテクストを把握することで、データのパッケージ化、価格設定、マーケティング方法を決定できます。

研究者は、非公開の未利用データにアクセスし、自分のスキルを試したり、アルゴリズムや分析、レポートを作成することができます。
 

Ocean Data Bountyプログラムの紹介

新しいデータエコノミーへの移行を加速するために、Ocean Protocolはデータ所有者にOcean Data Bountyを開始します。

データ所有者は、データサンプルとスキーマをOceanの25万人のデータ科学者と暗号愛好家のコミュニティに提供し、データの利用方法に関するアイデアを提出し、データを他のデータセットと組み合わせて新しい洞察を生み出し、データに対してアルゴリズムと分析を書き、さらにデータを使って解決できる現実世界の問題を特定するという課題を与えられます。

各Ocean Data Bountyは、Oceanコミュニティの外でも、対象となる研究者やデータサイエンティストのコミュニティでプロモーションや特集が組まれていく予定です。

私たちは、Web3の採用を加速させるために、発見と学習の反復をサポートしていくことでも貢献していきます。
 

Ocean Data Bountyの3つのフェーズ

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フェーズI - Oceanのアイデアバウンティ:特定のデータセットをどのように利用できるかについてのアイデアを集め、ブレインストーミングをすることを目的としています。約200件の応募の中から、検討すべき10~20件のアイデアを抽出し、5,000~10,000ドル相当の報奨金をOCEANで支払います。

フェーズII - Oceanアルゴリズム、アナリティクス、レポート、ナラティブ・バウンティ:このプログラムは、アイデアバウンティの成功後に開始されるもので、最初に選ばれたアイデアは、選択したデータセットについて5~20程度のアルゴリズム、分析、レポート、ナラティブを構築することで実行されます。提供されるバウンティ額は、1万ドルから2万ドルの範囲で、OCEANで支払われる予定です。

フェーズⅢ — Ocean課題解決バウンティ:ダッシュボード、アラート、モニタリング、新しいデータ市場など、ビジネス課題の解決に向けて構築されたアルゴリズム、レポート、分析が展開される、バウンティプログラムの最終段階となるものです。

これらのバウンティは、データ所有者がデータの様々なコンテキストを発見し、データを取り巻くコミュニティを構築し、アイデアを商業化・収益化できるようにするために設計されています。
 

Ocean Data Bountyのプロセスと利点

パブリッシャーは、Oceanのコアチームによる評価を受けるために招待されます。提出されたデータセットは評価され、次のチャレンジが定義されると共に、すぐに発行される予定です。

Oceanのバウンティプログラムでは、データプロバイダーとデータサイエンティストに以下のようなメリットを提供したいと考えています:

安全な方法でWeb3と暗号通貨に親しむことができる

データサイエンティストと暗号愛好家のOceanコミュニティに参加し、賞金を獲得してOceanの普及に貢献する。

商業化可能なビジネスモデルに向けて、データ周りのコンテキストを構築する。

製品とサービスを活性化していくために、データの潜在的な可能性を発見していくことが目標となります。
 

最後に

コンテクストのないデータには価値がありません。言い換えれば、特定のコンテクストにおいて、データは非常に大きな価値を持ちます。Ocean Data Bountyプログラムは、データ所有者がデータの様々なコンテクストを発見し、データを中心としたコミュニティを構築し、アイデアを商業化できる現実に変えることを支援するために設計されています。

一言で言えば、世界中のOceanコミュニティは、実際の生きたデータを使ってスキルを試し、価値を提供し、賞金を獲得することができます。

Oceanのテクノロジーは、新たな特徴や機能性を確認しながらロードテストされ、広範な採用に伴ってアクセス性が向上していきます。

Ocean Data Bountyプログラムは、データの評価、パッケージング、クリーニング、価格設定、データ周辺のコンテキスト構築を最適化することにより、新たなデータソースを商業化するためのフレームワークを構築することを支援します。

私たちのミッションは、新たなデータエコノミーへの移行を加速させ、データプロバイダーをより早く、拡張性のある方法で取り込むことにあるのです。

*このブログでは、データオーナー、プロバイダー、パブリッシャーという用語は同義で使用されています。(データ保有していて提供できる存在)

 

Ocean Protocolについて

Ocean Protocolのミッションは、世界に広がるWeb3データエコノミーを始動させ、データの所有者が持つべき権利を取り戻し、人々がデータから本来得られる価値をもたらす世界を構築する事です。

データは新たな資産クラスであり、Ocean Protocolはその価値を引き出します。データの所有者と消費者は、Ocean Marketアプリを使用して、安全でプライバシーが守られた方法でデータ資産を公開、発見、消費できるようになります。

Ocean Protocolのデータトークンは、データを「データ資産」に変えます。これによりウォレットや取引所、その他のDeFiツールを活用して、データウォレット、データ交換、データ協同組合を実現します。プロジェクトは、OceanライブラリやOCEANを自分のアプリで使用し、Web3データエコノミーの推進に貢献していきます。

トークンとしてのOCEANは、データへのステークやデータの売買、ガバナンス投票などに使用されます。トークンの供給は、短期的な成長と長期的な持続性を促進するために時間をかけて分配され、利用量の増加に応じて増加するように設計されています。

詳しくはoceanprotocol.comをご覧ください。

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