どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
駅や繁華街で困っている人がいると、「大変そうだ」と思う気持ちがある一方で、「きっと誰かが助けてくれるだろう」という気持ちになり、なかなか自分から声をかけて手助けすることができないことが多いかと思います。
この心理を「リンゲルマン効果」(社会的手抜き)といいます。
リンゲルマン効果(社会的手抜き)
集団で作業をする場合、人数が多くなればなるほど、徐々に個々人の力を抜いていく度合いが高くなること。
ある調査では、仕事や作業を1人に任せると、その人は100%の力を発揮するが、3人でやると1人当たりの発揮する力は85%、8人だと49%になることがわかっています。
また、企業でも、全社員で取り組むような大きな目標だけを立て、個々の役割を明確にしないやり方では、個々人の力を引き出すことができません。逆に、自分だけの目標や役割を持つと、人は力を発揮することができます。
そこで、『できる上司は「しかけ」を使う』では、各自が目標を設定し、それに向けて頑張るためのしかけを紹介しています。目標管理を簡単に行う「パワーアップシート」というものです。使い方は、以下の通りです。
①目標を書く:ノルマを達成する、ミスをなくすなど、自分に合った目標を書く。この時、目標は1つに絞るのがポイント。
②やるべきことを書く:目標を達成するには、まず何をやればいいか、具体的な「一歩」をイメージする。
③ご褒美を書く:目標達成時のご褒美を決める。
④チェック予定日を決める
⑤目標の達成度を○か×で判定する:反省点や目標達成のための具体策を検討し直し、次のチェック予定日を決める。
リンゲルマン効果の影響は強力で、誰もが陥ってしまうものです。
ですが、この心理を知っていれば、「皆が同じことを思っているのだから、1人が動き始めれば皆も協力してくれるはず」だと感じられるはずです。そして、人助けや仕事で、自ら進んで行動しやすくなるでしょう。
勇気を出して、最初の一歩を踏み出してみましょう。きっと、あなたの後を続く人は現れてくれるはずです。
ではまたー。
心理学を活用した、部下の育成法