どうもこんにちは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今日は、仮想通貨・ブロックチェーンに欠かせない、「信頼」について考えてみたいと思います。
そもそも、なぜ人は他人のことを信じ、頼ることができるのでしょうか?
政府や企業、マスコミのことは信じないのに、他人の口コミ(レビュー)を信じて宿泊先やレストランを選ぶのはなぜでしょうか?
近年急成長を遂げた、ウーバーやエアビーアンドビーなどを例に取り上げながら、信頼の仕組みについて解説した書があります。タイトルはずばり、『TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』です。
著者のレイチェル・ボッツマンは、前作『シェア』で、シェアリングエコノミー(共有型経済)を提唱した作家であり、ソーシャルイノベーターです。
ボッツマンは本書で、信頼性を見極めるシンプルな方程式を紹介しています。
信頼に値するかどうかは、次の3つの要素に左右される。
その人は有能か? その人は頼りがいがあるか? その人は正直か?
—— 『TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか』
それぞれみていきましょうヽ(*・ω・)ノ
有能さとは、その人があることをやり遂げる能力があるかどうかです。つまりは特定の役割・仕事を実行するスキル、知識、経験があるか、という意味です。
頼りがいとは、その人が「あなたのためにやる」と言ったことを必ずやるかどうかです。「その人に任せても大丈夫」とあなたが確信を持つことができれば、頼りがいがある、といえます。
正直さとは、誠実さと意図の問題です。「その人は私に対してどんな興味と動機があるのだろう?」と自問すると効果的です。その人は嘘をつくことで、または真実を告げることで、どんな得をするのだろう? そしてその際、彼らの意図とあなたの意図とが一致していることが重要です。
有能さ、頼りがい、正直さ。これら3つの要素を考慮することで、「目が優しそうだったから」「適役に見えたから」といった印象に頼らずに、相手が信頼に値するかどうかが見極められると、著者はいいます。
私たちは今日、レストランの味や本の内容など、あらゆるものに対する評価を見ることができる社会を生きています。そんな世の中だからこそ、無批判に全てを受け入れるのではなく、一度立ち止まり、上記3つの要素を検討し、相手・情報は信頼に値するかどうか、考える習慣を身に付けたいものです。
ではまたー。
【PROFILE】
あぶ(新米心理カウンセラー)
滋賀県生まれ。修士(公共政策)。2018年、心理カウンセラーの資格を取得。書籍を年間約200冊読み、ブクログでレビューを書いている。LINEスタンプも不定期に作成し、販売している。
各リンク▶️《ALIS》《Twitter》《ブクログ》《LINEスタンプ》