どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです🦔
皆さんは、アンドリュー・カーネギーをご存知ですか? 19世紀のアメリカで鉄鋼会社を創業し、大成功を収めて「鋼鉄王」と呼ばれた人物です。
今日の記事では、カーネギーの生き様を例に、現在の仮想通貨市場のような、危機を乗り越える上で役立つメンタル術をご紹介したいと思います。
1869~73年、アメリカは不況にあえいでいた。大手の金融機関が軒並み倒産し、ビジネスは麻痺。鉄道の建設が中止になり、鉄道会社も倒産した。
この経済危機の中で、鉄の価格は暴落していた。
こんな状況では、とてもではないが鉄鋼業に投資しようなどと思えないだろう。
しかし、カーネギーはまさにそれを行った。
1870~72年の間に、彼は2基の高炉を建設した。経済が回復することを見越して、それからの2年間で、鉄道などの産業に向けて安価の鉄を量産した。
揺るぎない楽観主義に導かれ、カーネギーは鉄鋼ビジネスを拡大していった。
そしてついに、 世界最大の製鉄会社にまで成長する。
能動的な楽観主義者は、逆境に見舞われても後退せず前に進む。あえて困難に向かっていく。
本書でいう「楽観主義」とは、物事の一番いい面を見る態度のことです。
いつも一番いい結果になることを予想し、最後には必ず善が悪に勝つと信じる。 楽観的な人は、未来に希望を持っています。だから簡単には諦めない。目の前のやるべきことに集中し、成功に向けて努力できる人です。
そして、楽観主義には2種類あるといいます。
「受動的な楽観主義」と「能動的な楽観主義」です。
受動的な楽観主義者は、物事がよくなることを願い、そうなることを信じる。文字通り、受け身の楽観主義です。ただ願ったり信じたりするだけで、状況をコントロールするのを諦め、成り行きに任せています。
対して能動的な楽観主義者は、自分の力で状況を改善するために行動を起こす。なぜなら、自分には物事をいい方向に変える力があると信じているからです。
彼らは逆境の中にチャンスを見る。だからこそ、問題を効果的に解決することができる。先述したカーネギーは、本物の能動的楽観主義だといえるでしょう。
仮想通貨市場も長らく不況が続いていますが、そんな中で受動的になるのではなく、能動的な楽観主義を取り入れてみるのも手だと思います。
では、この能動的な楽観主義を身につけるには、どんなことをしたらいいのでしょうか?
スタンフォード大学の心理学者アルバート・バンデューラによると、楽観的な思い込みは、 次のような訓練によって習得できるそうです。
・何かに挑戦し、成功体験をする。最初は小さな成功で十分。自信が育てば、やがて大きな成功も達成でき、能動的な楽観主義が生まれてきます。
・自分の目標をすでに達成した人を観察する。すると、彼らの存在が刺激になり、モチベーションが高まります。
・自制心を身につける。能動的な楽観主義は、自制心(逆境でも平常心を失わず前向きに考える、目先の快楽に負けない、衝動を抑える)を身につけることで、さらに大きく成長します。
連日、ポジティブ思考だネガティブ思考だ、どっちがいい・悪いとご紹介していますが、ご理解いただきたいのは、どの方法も一長一短、すべてにおいて「いい面」も「悪い面」もあるということです。
まだまだ新米ですが、同じ分野の研究者でも主張は百人百様で、「結局どうすればいいんだ!」と突っ込んだことは一度や2度ではありません笑。
なので、記事をお読みいただいた皆さんには、数ある中から自分にしっくりくるものを選んで、実践していただければ幸いです。どの方法を試しても、今の相場の中、あなたの不安な気持ちを解消する一助になると思います。
ではまたー。
【PROFILE】
あぶ(新米心理カウンセラー)
滋賀県生まれ。修士(公共政策)。2018年、心理カウンセラーの資格を取得。書籍を年間約200冊読み、ブクログでレビューを書いている。LINEスタンプも不定期に作成し、販売している。