どうもこんばんは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
今回は、まず、簡単な問題から。
コインを6回投げて、表・裏が出る順が、次の3通りのようになる確率を考えてみてください。どの確率が最も高いでしょうか?
① 裏/裏/裏/裏/裏/裏
② 裏/裏/裏/表/表/表
③ 裏/表/表/裏/裏/表
—— 『不合理 誰もがまぬがれない思考の罠』
…いかがでしょう?
③が最も確率が高いと考えたのではないでしょうか?
実際は、いずれも確率は同じです。
コインを投げて、表か裏が続けて出ることはあまりないから、多くの人は無意識のうちにランダムな並びになる確率が高いと思ってしまいがちです。実際には、毎回、表か裏が出る確率は2分の1であり、①も②も③も、確率は64分の1です。
これは「代表性(または典型性)の誤謬」と呼ばれる錯誤の一例です。
コインを投げれば、表か裏かはランダムに出るだろうから、③のような並び方がその代表的なもの(典型例)と思ってしまい、①と②は例外のように見えてしまう。そのために③の確率が高いと思い込んでしまうのです。
チャートを見ている時も、この代表性の誤謬に陥ってしまう可能性があります。何日も下落が続くと「そろそろ上向くはず」と考えてしまいがちです。ですが、何らかのニュースがない限り、翌日の価格は上がるか下がるか2分の1のはず。
もし、見た目のパターンを判断基準にしてしまっているのなら、代表性の誤謬に陥っていないか、自問してみるといいかもしれません。
ではまたー。