どうもこんにちは。
新米心理カウンセラー・あぶです。
皆さんなら"マーケティング"という言葉を聞いたことがあるかと思います。ALISの「ビジネス」カテゴリーではマーケティングに関する記事を見かけることがありますし、企業ではマーケティング部を設けるだけでなく、CMO(Chief Marketing Officer、最高マーケティング責任者)を置くところも徐々に増えてきました。
世の中には、マーケティングとはなんたるかも知らずに、やれ「やっぱりマーケティングは大事だよねー」だとか、「マーケティング頑張れば売上よくなるんでしょう?」とかいう人が少なくありません。
そんなことでは、チコちゃんに叱られてしまいますよ?笑
そこで今回は、そもそも「マーケティング」とはどういう意味なのか、明らかにしていきます。
マーケティングは、アメリカに一日の長があります。なので、マーケティング書籍の多くが、アメリカでの研究を土台にしています。
アメリカ・マーケティング協会(AMA: American Marketing Association)は、マーケティングの公式の定義として、次のように述べています。
マーケティングとは、顧客に向けて価値を創造、伝達、提供し、組織および組織をとりまくステークホルダーに有益となるよう顧客との関係性をマネジメントする組織の機能および一連のプロセスである。
わかりにくいですね笑
一言で言うとマーケティングとは、人間や社会のニーズを見極めて、それに応えることです。
マーケティングの神様フィリップ・コトラーは、マーケティングを短い言葉で、「ニーズに応えて利益をあげること」だと定義しています。
このことを端的に表した有名な言葉が、マーケティング学者のレビット博士が著書で紹介する「ドリルを買う人が欲しいのは“穴”である」というものです。
ある時、4分の1インチ・ドリルが100万個売れたそうです。これは、人々が4分の1インチ・ドリルが欲しかったわけではありません。4分の1インチの穴を開けたいと思ったから、ドリルが売れたの
です。言い換えれば、人々が「4分の1インチの穴を開けたい」というニーズに応えたから、4分の1インチ・ドリルが売れたということです。
ついつい売り手・作り手は、自らの技術の素晴らしさ(例えば、短時間で綺麗な穴が開けるドリル!)を訴えれば、ユーザー(買い手)が増えると考えてしまいがちです。が、それはユーザーに対する理解を欠いていると言わざるを得ません。いくら素晴らしい技術であっても、自らのニーズに合致しないものならば客は買ってくれません。
別の手段で同じように穴が開くのであれば —— 100均アイテムを使ったり、友達が穴を開けたりしてくれれば —— わざわざドリルを買わないですよね?
なので、マーケティング戦略に取り組む際は、まず、自社の製品・サービスが顧客のどんなニーズを満たすのか(あるいは満たす可能性があるのか)、時間をかけて皆で考えることが最も重要です。ここをおろそかにしては、いくら優れた製品・サービスを生み出しても、はたまた価格戦略やPR戦略を打ち出して話題になったとしても、一時的なブームで終わります。
このことを心がけてもらいながら、マーケティングに取り組んでみてください。さらにいえば、マーケティングに取り組むならば、少なくともコトラー先生の書籍には目を通しておくべきです。マーケティングの面白さ、奥深さが詰まっているので、勉強になること間違い無しです。
ではまたー。