前回の記事にも"いいね"を頂き、ありがとうございます。
励みになります。
前回、クロスチェーンのことについて少し触れ、最後に仕様策定に流れていくのではないかといったことについて書いたので、それについて書きたいと思います。
様々な分野に直結したブロックチェーンが立ち上がり、クロスチェーンを使用して情報のやりとりをできるようになったとします。
その中でそれぞれが独自仕様で、それらをつなぐために様々なクロスチェーンを使用し、専用の出入り口を作成し...といった形になった場合、メンテナンスに対するコストも莫大なものになっていくことが予想されます。
「だったら共通の仕様を作って別のブロックチェーンとのやり取りを簡単に行うようになるのでは?」ってと思いました。
出入り口の形式が決まっていれば、他のブロックチェーンの独自仕様などはわからなくても、簡単にやり取りができるようになると思います。
個人的に開発をしていた時期があるので、携帯と車で例を出してみます。
■携帯
現在、携帯(スマホ)はAndroid(google)とiOS(Apple)の2大プラットフォーム(PF)に牛耳られている状態です。
アプリを作成する場合は、これらのPFが提供するAPIというものを使用して、情報を取得したり、PFに指示を行ったりします。
AndroidとiOSはAPIの仕様を作って、それを公開しています。
アプリ作成者はそれを確認して、アプリを作成しているわけです。
ただし、AndroidとiOSではプログラムするための言語も違えば、APIも当然違います。そのため、どちらでも動くアプリを作るためにはそれぞれの仕様に従って、2つのソフトを別々に作成しなければなりません。
作成費用も2倍、メンテナンス費用も2倍ですね。
■車
車はAUTOSARという仕様がヨーロッパから始まり、徐々に日本にも浸透しつつあります。
これも車のコンピュータ用の仕様です。
車には30個以上のコンピュータが使用されていることもありますが、それぞれメーカーにより独自の仕様で作成されていました。
コンピュータを作成するメーカーはそれぞれメーカー、制御対象(エンジンとかヘッドライトとか)によって、それぞれ個別に作成していたので、コストがかかっていたものを他でも流用してコストを削減できないかということを目指して共通の仕様を作成しています。
極端なことを言うと、これによって、1つのソフトを作成するとBMWとベンツとトヨタで使うことができたりするんですね。
※実際には様々なカスタマイズが必要になるので、そのままでは使えないんですが。。。
じゃあ、仕様はどこが作っているか?
携帯で言うと、当然、google/Appleですね。
車だと
BMW/BOSCH/Continental/Daimler/Ford/GeneralMotors/PSA Group/TOYOTA/Volkswagen Group
といった世界的大企業の面々です。
仕様を作成する側っていうのは強いんですよね。
自分が都合のいいように仕様を変えることができます。
そうなるとその仕様に従う人たちは、その仕様に合わせて作り直しが発生します。バージョンアップされた仕様では、バージョンアップされていないアプリは使用できなくなることがあります。たまにAndroid/iOSが更新されるとアプリが動かなくなることがありますが、あれが分かりやすい例です。
ブロックチェーンの仕様が統一されるとした場合、どういったプロジェクトが中心になるんでしょう?
BTC vs アルトコイン?
それともBTCも含めた、時価総額上位のプロジェクトになるんですかね?
そんなことを日々、妄想しながら楽しんでいます。
じゃないと今の相場で思い悩みすぎると、楽になりたくて退場しそうですもん。。。