【TL;DR】
・無名中小企業からスタートアップへ
・有料記事のテストを兼ねた記事ですが、99%の内容は無料で読めます
・引越しました。お元気で
平成31年3月31日を以て、前職を退職しました。
赤ちゃん的には転職エントリ=はてなやnoteという概念がほぼ固定化していたのですが、ALISにあっても良いよなと思うので、記事としてしたためる運びとなりました。
「大手企業からGAFAへ」あるいは「急成長ベンチャー界隈のなかでの回遊」といったケースは再現性の観点から読者の学びへと繋がるのでしょうが、赤ちゃんの場合は「無名の中小企業からスタートアップへ」という外れ値にあたるルートなので、そんな人もいるんだね、かわいいね、くらいでお読み頂けますとこちらの心が軽くなります。
スタートアップ参入にかかわるリスクについて、大企業→スタートアップ転職の際のリスクや注意点はネット記事などに多く見かけますが、中小企業→スタートアップ転職の事例で上記をまとめた記事はあまり見かけません。
ただ、考えてみればそれも当然で、大企業ならともかく、中小――それも自分が勤めていたような限界中小企業からスタートアップへの転職は、リスクを補って余りあるリターンが出るため、「特に何かに注意する」ようなニーズが発生しないのかな、と感じてもいます。
ざっくり纏めると、
・給与休日が少なく、
・福利厚生も充実しておらず、
・旧来的な価値観で、
・法人の安定や成長が見込めない
という状態の会社に雇用されていること自体が人生をすり潰すリスク要因であるので、それであれば会社にとっても自分にとってもWin-Winな場所でよりモリモリ働けるほうが絶対にいいよね!という感覚で、働き慣れた古巣を離れることにしました。
なので、自分の場合はノーリスク無限リターンの転職ができたなと思っています。
業界は伏せますが、よくある街の中小企業、といった感じです。住宅街になぜか突然建っている2階建ての白い小さな謎社屋とかあると思うんですけど、アレに勤めていました。
元は超絶ブラックでしたが、採用部門の責任者になったり、関東拠点の立ち上げを担当したり、何かいろいろ頑張ったらホワイトになりました。
【入社一年目】
年収(額面):250万円
最大連勤日数:36日
最大残業時間:176時間/月
↓ ↓ ↓
【今年度】
年収(額面):320万円
最大連勤日数:6日(週に1日の休暇あり、の意)
最大残業時間:15時間/月
入社時は1桁だった従業員が、凡そ50名程度まで増え、業務量をリソースが上回る案件が多くなり、労働分配がなされた格好です。年間休日も90→120を目指して徐々に増加しており、管理職以外は代休有給が消化可能でした。
取引先から回収できていない売掛金が経営をちょっぴり圧迫していたことを除けば、若いうちからある程度の権限をもって諸々なんでも手を付けることを許してくれた、良い会社だったと思います。
そうはいっても退職するわけで、フィットしなくなった箇所は下記の通り。
・ルール
従業員の増加に伴い、下記の通り整備されました。
・上長/部門飛び越え不可の縦割り制度を導入
・紙+印鑑ベースの書類提出文化の強化
・情報共有レイヤーの厳格化
・下限に寄せた性悪説ベースの管理体制
その他、レベルが低すぎてここに記載するのも躊躇われるような諸々が複数あり、虚無でした。結局のところ根性論が強い体質で、「会社(とはそういうもの)だから」という理由で従業員の幸福度を下げにいく姿勢は、あまり自分とフィットしませんでした。
・スキル
プレイヤーから管理側に軸足が移り、自分の考えるリーダーシップやマネジメント力を磨いていくにあたって、上記の「会社だから」という理論が大きな制約となっていました。
パンパンに詰まった""上""の考え方と自分の考え方があまりに乖離しており、その逆風のなかで数年を捧げ硬直した組織を変えることにエネルギーを使うよりは、法人と個人のベン図の円が重なった場所で全てのエネルギーを使いたいと考えました。
・おかね
決して多い年収ではありませんでしたが、それでも上長や役員陣の受け取っている年収/役員報酬と殆ど変わらない額まで近づいており、今後どれだけパフォーマンスを出しても「会社の体裁上、まずは上から昇給しないと」という概念により頭打ちという環境でした。
・その他
問題のすべてを「やる気」や「頑張り」に帰結させる精神性が蔓延しており、生産性向上を目的とした会議を開く→個人の頑張りで乗り切るしかない!というループに辟易していました。
→上記をふまえて、「小さい企業の長所である小回りを自ら殺しながら精神論でオリャーするにも限界はあるし、自分が働きたい環境はそこじゃないよね」となった次第です。
現状職場の良し悪しなど計れる段階にないので何とも言えませんが、少なくとも上に羅列した問題は生じないであろう環境で、前職で培った当たって砕けず先へと進める何でも屋スキルを活かして混迷を前へ前へと推し進めていく役割でがんばるぞ!となっています。
また、転職に伴い関東を離れました。これまでお会いしてくださったALISに関わるすべての皆様、楽しい時間をありがとうございました。
※以下、30文字程度のどうでもいい情報が有料記事のテストとして掲載されています。