というのも、非常に簡単に書くと・・・
なぜ私がそのように思ったか。というのもsharkpoolがやろうとしていることは
無限の資金がない限りできないことなのだ。
Sharkpoolは、簡単に言うと、
Bitcoincash以外の通貨を駆逐するために出来たプールである。
具体的にどのようなことをするのかと言うとSharkpoolは他コインを採掘する。
が・・・
全くトランザクションを含まない(おそらくcoinbaseは除く)ブロックを作り続けるのである。
こうすることで、そのコインを一切送金できなくしてしまう。
しかし、これをやるのはとても割に合わない。
それこそ無限の資金が無い限り不可能と考えて良いだろう。
その理由をこれから解説する。
ブロックに含めるトランザクションを決めることができるのはマイニングプール(実際にはコイン発見者)である。また、通常は自分よりも長いブロックチェーンが来た場合はそちらを受け入れることになっている。
sharkpoolは空ブロックを作り続けるとのことだが、sharkpool以外にもプールはある。
通常はsharkpool以外のプールはブロックに普通のトランザクションを含むようにブロックを生成する。
しかし、完全にトランザクションを妨害するには常に過半数のハッシュレートを持ち続け、自分のブロックチェーンが常に他人を上回るようにしなければならない。つまりいわゆる"51%攻撃"を行う必要がある。しかしながら次の理由のため普通は不可能である。
Nicehashで売られている全ハッシュレートは、記事執筆日である2018/11/11時点で16TH/sである。
ところがこれから攻撃予定のコインであるLitecoinの推定ネットハッシュレートを見ると約200TH/sである。しかも、この200TH/sというのは恐らくsharkpool以外のプールの合計なので、SharkpoolはNicehashから全ハッシュレートを買ったとしても残り184TH/sを入手しなければならない。
Nicehashは非常に価格競争が激しく、少しでもLTCよりも収益性の高いコインが出るとそれに伴いハッシュレート価格が一時的に向上し、常に握り続けることは難しい。仮にそれをやろうとするならばそれよりも高いオーダーを"常に"出し続ける必要がある。
それだけでなく、Nicehashからハッシュレートを全部手に入れたとしても184TH/sを手に入れなければならない。
184TH/sを手に入れるには、BitmainのAntminer L3++(580MH/s)が約33万台が必要である。これには2145万ドルがかかる。
しかしながら・・・
さて、このような状況下での51%攻撃をするわけだが、
失敗した場合は自分のチェーンがすべてOrphanになってしまう。
これでは2145万ドルとNicehashに使った金と電気代を使った挙句
一切のLTCが手元に残らない。
では仮に成功した場合は?そのようなコインを誰が使うのか。
たちまち大暴落である。LTCが手元に残っても手元に金は残らなかった。
また、それ以外にも・・・
つまりそれは他にどんな収益性の高い他通貨があってもそれを無視しないといけない。今回は標的をLTCとするようだが、
DOGE等のマージマイニングできるコインを掘ったとしても、
それ以上にDigibyteやVergeといったコインのほうが
収益性が高いことがあり、これらを無視して掘ることはできるが、
これにより他のマイナーよりも収益的に不利になってしまう。
空ブロックはトランザクションを基本的に含まない。
となるとブロック手数料の一部を損することになり、
これまた他のマイナーよりも不利になってしまう。
そもそもそれだけ高騰するのだろうか?それ以上に2000万ドルを回収するにしても、そもそもそれだけのBCHをどうやって売るのだろうか?
、その前に集めるのもどうやって集めるのだろうか?ただでさえ面倒なものが多すぎる上に賭けに勝てるかすらわからないのである。
必要以上に恐怖する必要もないし、恐怖を煽る記事はむしろsharkpoolの手先と見て良いだろう。
大法螺吹いてるアホのいうことは放っておくのが一番である。
最後に
実はこの記事はALISでは初の記事なので仕様に慣れない・・・
そのうち慣れるように努力します。