こんにちは。今年もいよいよ終わりますね。
自分自身の1年を静かに振り返っている東果です。ほんとうに大人しく(苦泣)
アラフィフのアナロガン(アナログ人(勝手な造語)なおっさんがデジタリアン(デジタル人・・・)な言葉を使って未来を語る・・・三部作!
だ、大丈夫。きっと伝わるさ・・・と、同時に自分のダメっぷりを披露。
ついでにこっそり、続・結婚対象にしてはいけないアラフィフ男性もかねて。
勝手なアイコンを作ってしまった・・・
さて、なぜ?こんなことを書こうと思いついたのか?
ずっと前から思っていたことを口にしたかった、まとめてみたかっただけかもしれない。
私は病弱ではなかったと言いたい。年齢を重ね、共に様々なことを体験。体を壊し弱ってしまい、今に至るという。
幼い頃。決して丈夫な方ではなかったけど、小学校の高学年のころには毎週末、1年通して片道60km以上先にある青い海が見える海岸まで、海を見るために日帰りで自転車に乗っても疲れ知らずな体躯になっていた。(小学校を卒業するころには身長175~180cmに成長。大きいな・・・)
(青い海じゃなきゃ、海と認めない!) はぁ、・・・面倒な奴ですよ・・・
低学年から体の大きさは平均をはるかに超える小学生だった。(身体だけw)
(中身は正真正銘の小学生!そこ!フケ顔といわない!お、大人料金だと?!)
では本題
私には主治医が2人と掛かりつけの薬剤師が1人いる。
がん治療の主治医と心療内科の主治医。
薬を用意してもらう掛かりつけの薬局。
新薬だ。ジェネリックだ。組み合わせだ。処方箋は年に数回、名前が変わったり・薬が変わったりすることもある。
お薬手帳がないと、どんな薬を処方しているか覚えられない種類と量を毎月処方されている。手帳は必須アイテムだ。私の生命を握っている。
外出時は必ず保険証とお薬手帳を持ち歩いている。
各主治医の役割
がん治療はそのもの。がん専門で見てもらう。それ以外はない。診察前に精密検査を1週間前に受け、結果は翌週の診察日。結果を見て治療方針を考えてくれる。
心療内科は普段の生活で気をつけること、よろず相談かな。軽い抗うつ薬や軽い睡眠導入剤も処方してもらっている。長い付き合いだ。
共に私自身の転居で高速道を使わないと通えない距離にあり、早々いけるところではない。1日掛かりになる。
他の痛みに関わることは、症状が固定しているので近くの専門医がみえる総合病院で痛み止めなどを処方して頂いている。
私に掛かりつけの薬局・薬剤師が必要な理由
なにせ、処方される薬の量と種類が多い。1か月から3か月単位の量。
数量はカートン単位におよび、薬局の在庫が足りないなんてこともよくある。通院先の病院にあるサービスの1つ「処方箋FAXサービス」というものを毎回使う。処方する薬局へFAXを送り、待ち時間なしで薬が渡される。在庫が足りなく、日数分がなくても手配が早く済むのでFAXサービスはお勧め。
そして薬の履歴などから詳しい注意事項を薬局で知らされる。
コトのはじまり
今月の12月初めころ。新しい薬を打ってもらい、しばらくして発疹。
体調崩してたかな?まぁ、収まるだろうと楽観していた。
今まで、食物や薬のアレルギーに出くわしたことがなかった。
12月半ばに東京近郊で打ち合わせや、挨拶まわりの予定もあり、来年から使う道具の見積もり・仕様書を考えたり。今、作っているモノの納期前倒しなど、体のことはすっかり眼中にないし、発疹していることも忘れていた。
自分は全然平気でも妻から見たら異常な集中力で、まるでニトロをブチ込んで何日間も終わりの見えない加速をしていく車のようだったと・・・。
(通称ニトロ=亜酸化窒素・笑気ガスとよばれるもので、大気に比べ酸素が33%多い。吸わせるとエンジンの馬力を2倍近く、またはそれ以上に引き上げ、長時間(数十秒~数分間?)連続で使うとエンジンが破壊される)
12月も半ばになり、月初めの発疹やむくみは出たり収まったり、なかなか収まらんなと思いつつ。自宅から都内まで高速を使って4時間。いつもどおり予定の場所までノンストップ。あ、意外と制限速度内ですよ(飛ばせる車じゃないし)
予定を全部こなし、夜はクリプトからみのオフ会に参加。
2次会途中で、「うーん。顔がちょっとやばいかな」と早抜けして宿に戻った。
アナフィラキシー・ショックの疑い
翌日の早朝。
体が熱い。燃えているようだ。苦しいな。
あれ??? 目が開かない?
顔に手を当ててみる。
「なんじゃ、こりゃぁぁぁぁぁ!」(松田優作、最期のセリフ風)と心の声。
見えないけど顔面が・・・
16ラウンド。戦い抜いたボクサー以上の腫れっぷりぽい。
指も腫れているのか、曲がらない。
目がふさがれて開かない。手探りで洗面所に向かい、顔に水を掛け、涙か?なにか?で固まってしまった隙間をなじませて、無理矢理に指で目の周り付近をメリメリといわせながら引き開ける。
確認。そっと、瞼を閉じた・・・
仕方がない。汗もいっぱいかいている。苦しいけど。そのまま、ちょっと冷たいシャワーでも浴びて考えるか・・・
まだ、寝静まっている時間だ。騒ぎは起こしたくないと自分に言い聞かせた。
普通ならここで救急車なり、フロントに電話をするなりの方法で、これ以上ひどくなることもなかったかもしれない。
物心つく前から。いまでは想像すらも出来ないような厳格な両親と親族から厳しくもこれが最良と思われる育て方と躾けを受け続けてきた私は・・・
・少しくらい痛い苦しいは我慢。弱音を吐かない。凛と胸を張りなさい。
・最期まで逃げず、1人で対処しなさい。
・人様のお世話にならないようにしなさい。
・苦しいときほど、良い身だしなみを整えなさい。
(見栄をはる・格好つけといわれるけど)
どんなに苦しい状況であっても、いつもこれがオートマタ的に自動発動。
子供の頃から逃げ場を自分で閉ざす悪い習慣だ。格好悪い。
とりあえず、昨日のビールがダメだったと反省。
発疹が出ているときにアルコールはやはり控えるべきだった。
チェックアウトまでに目が少しでも開いたらそのまま帰るか。
開かなかったら・・・
頭の中でどんな行動をしたらいいかとグルグルと考える。
手探りでかばんの中の服を探し、とりあえずみっともない状態は晒したくないと着替えた。
万が一、ダメでも荷物をまとめて車までたどり着ければ。車内で大人しくすれば大丈夫と考えた。
チェックアウトいっぱいまで横になっていよう・・・
チェックアウト30分前のタイマーが鳴る
目は開かない。車を運転できる状態じゃない。車内で休むかと決めた。
え、起き上がれない。関節が曲がらない。
全身がパンパンに膨れ上がっているようだ。全身隙間なく痒い。痛い。熱い。
苦しいのを我慢し過ぎ。体の悲鳴をずっと聞こえないフリ・・・最悪の結果だ。
とりあえず、身だしなみをなんとかしなくては、ボタンがつまめない?
指も膨れてボタンがつまめないのか・・・
こんな状況だ。妻に連絡を取っておこうとスマホを探す。
両手で必死に片目をこじ開け、スマホの画面を見る。にじんで画面がうまく見えない。
目にも来ていたか。指もパンパンに膨れていた。スマホの操作なんて無理だな。
目も指も・・・
全身の関節も激しい痛みを訴えている。
もう時間だ。フロントへ電話を掛けないと。手探りで電話を探し、フロントのナンバーを思い起こそうと記憶をたどる。
フロントに自分の状況を伝え、救急車の手配をお願いした。口がうまく動かない。耳も聞こえづらくなってきたようだ。相手の声があまり聞こえない。
両手で挟み込むように保険証・お薬手帳・財布・スマホ・タオルを確認。鞄に詰め込んで救急隊を待った。
しばらくしてスタッフ数名が訪ねてきた。あまりのひどさに絶句しているようだ。
本当に最悪だ。自己嫌悪になる。迷惑をかけてしまった。とはいえ、しっかりせねば。泣いているつもりはないけど、隙間から涙のようなものがあふれてる。
救急隊が到着してトリアージがはじまる。
なんて受け答えしたかはもう曖昧だ。声もうまくだせない。
その間、体温・脈拍・血圧・血ガス測定。血ガスがかなり低いようだ。酸素マスクを掛けられた。
しばらくして「あかいち!」と遠くに聞こえる。
赤1? ・・・久々に聞いたなぁ・・・と、ぼんやりと思う。
ロビーに担架が用意されているらしく、そこまで車いすで移動。
指示に従い手探りしながら自力で担架に乗る・・・
横になり縛り付けられていく。
「相変わらず担架・・・小さいな」とふと思った。
気が抜けたのか、疲労感?、安心感?、グルグルと頭が回る。ぐったりとしてきた。
続く
メリー八百万! 医療にこそWEB3.0を (中編)(2/3)
https://alis.to/me/articles/public/375M0kwre9rP