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瞑想日記2 ☔️☁️⛅️☀️

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  • 空猫(旧 elm13)
  • 2019/11/26 11:15

「なんで瞑想なんかしているの?」

って聞かれることが時々あります。

瞑想をするメリットってかなり漠然としているし、何が瞑想におけるメリットで、何がそうでないかを区別するのもとっても難しいです。

 

瞑想を日常に取り入れるようになっても、しばらくの間は日常に起こる出来事は大して変わりません。

でも、日常に起こる出来事に対する自分の反応が、大きく変わります。

そこから生じる余裕みたいなものが、やがては日常の出来事自体の変化につながっていくのかなあと感じます。

 

ではなぜ、日常に起こる出来事に対しての反応が変わるのか。

 

それは、自分たちの心(あるいは意識)というものの本質が決して日常の感情や思考ではなく、その背景にあるスペースのようなものだと感じられるようになるからだと思うんです。

日常的な思考や感情が雲だとすると、意識の背景のスペースは青空そのもの。

通常は私たちの心はあまりにも感情や思考の雲に覆われすぎていて、その背景に青空があるということを完全に忘れて日常を過ごしています。

 

雲のように絶え間なく形を変え、やって来ては去っていく日常。

 

あまりにもとめどとなく、日常が連続して起こっていくので、その背景に青空があることもわからなくなってしまい、目の前の色々な形の雲に対応するだけで、1日が終わっていきます。

そして一年が終わっていきます。

やがて一生が終わっていきます。

その中で本当に成功したように見える人生もあれば、あまり達成できなかったような人生もあります。

それはどんな形の雲を作り上げたのか、どれだけたくさんの雲を作ったのか、その雲を使ってどんな嵐を起こしたのか、そんな風に人生の達成を測っているのかもしれません。

でもどんな人生でも、物心着いてから最期の瞬間まで、一生懸命目の前に絶え間なく現れる雲に対応することで終わっていくという点では同じです。

ほとんどの場合、雲の背景には青空があることに全く気がつかず一生を終えていきます。

雲の隙間に現れるわずかな晴れ間を一瞬でも経験できれば、どんな形の雲でも雲に過ぎず、その全てが現れては去っていくものだとわかります。

このわずかな気づきが、人生観を激変させる経験になるのかもしれません。

青空の前では、どんな雲(人生)でも同じなんだという安心感が現れて、比較する心、競争心、対立そんなものが少しずつ溶けていく気がします。

そんな心のゆとりが人生をとても豊かにしてくれます。

そして一番重要なのは、青空に気がついた後も、目の前に現れる雲に関わって生きていくという現実は何も変わらないということ。

ですが、同じ行動をする場合でも、その行動原理が、深刻さや義務感から、ワクワクやゆとりへと変化していきます。

目の前に現れた雲に対してネガティブに反応することによって、さらに困難な雲を作り出すということも減っていきます。

 

少し実際の天気予報の話をしてみます。

基本的な天気って、雨、曇り、晴れの3つ。

もちろん雪、霧、雹とか色々ありますが、ほとんどの日はこの3つのどれかです。(関係ないのですが気象神社の御朱印もこの3種類です)

Content image

雨が降ればその日の天気は雨です。これはわかりやすいです。

では曇りと晴れってどうやって区別しているのかというと?

それは、空全体を占める雲の割合によって、”晴れ”と”曇り”が区別されているそうです。

天気予報で”曇り”と呼ばれているのは、雲量が90%以上の場合のみなんです。

空全体90%雲で覆われていても、わずか10%の青空さえあれば、”晴れ”と判断されるんです。

 

瞑想を通じて青空(心の背景のスペース)を経験するっていうのも、実際のお天気の"晴れ”と同じで、決して100%の快晴を目指す必要はなく、わずか10%の晴れ間、あるいは1%でもいいのですが、それを垣間見ることさえできればいいんです。

どんなやり方でも瞑想を日々の習慣にすれば、このわずかな青空はどこかで経験できる気がします。

一番初めは、瞑想中の雑念や想念の中にあるわずかな隙間に気がつく感覚。あるいは思考が固定されたものではなく、ただ流れているものだという気づきのようなものかもしれません。

そんな些細な気づきであっても、実は思考の雲の中にわずかな青空が忍び込んできている兆しです

それが一ヶ月に一度でも十分だと思うんです。

意識を完璧にクリアにする必要もないし、そんなことは不可能です。

わずかなスペース(青空)さえあれば、そのスペースこそが自分の意識の基盤になっているとわかるし、その他すべての出来事は雲のように生じては消えていくものだともわかります。

仮に現れの現実がものすごく頑強な事実で、絶対に変わらないように見えても、長い時の流れに照らせば消えていくもの。

その消えゆく先は、すでに経験している10%の青空。

わずか少しの青空を経験すれば十分。

一ヶ月に1日晴れの日があればいいし、残り29日が雨や曇りでも、とっても生きるのが楽になります。

その基盤のようなスクリーンの上で、雲のように出来事や感情は浮上して、流れてゆき、やがて消えていきます。

そして依然として、そんな出来事に動揺し、感情的な反応をすることもあります。

でも、心の何処かに青空が少しでもあれば、動揺し感情的になってしまう自分もまた、やがては過ぎ去るというとっても気楽な感覚になります。

わずか10%以下のちょっとした青空のようなスペース、それが人生を変えるような大きなパワーを持っているのかもしれません😊

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