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スウェーデンの中央銀行であるスウェーデン国立銀行(リスクバンク)はIOTAベースにした独自の仮想通貨「e-krona」の発行を計画しているようです。
スウェーデンの法定通貨はスウェーデン・クロナ(SEK)
スイスのeフランやウルグアイのeペソ構想と同じような話かと思われます。
社会では紙幣や硬貨の使用が減少しています。 同時に、電子マネーや決済方法に関する技術の進歩も急速に進んでいます。 私たちはクロナが電子形式で発行される必要があるかどうかを調べることを目的したプロジェクト「e-krona」を開始しました。「e-krona」の発行や、どのような技術的な解決方法が採用されるかについての決定はまだ行われていません。
引用:スウェーデン国立銀行
一部のウェブサイトやソーシャルメディアでは、リスクバンクがe-kronaを販売しているという情報が出回っているようですが、リスクバンク側はこれを否定しています。
e-kronaは発行されるかどうかまだ決まっていないため、現時点では購入できません。
スウェーデンの現金流通量は、対GDP比で1.4%(2016年)。
アメリカの7.8%、ユーロ圏の10.7%、日本の19.9%と比べると、その差は歴然です。
今年の2月には「現金が消えた国?スウェーデンで見た財布とスマホ」と題して、NHKでもビジネス特集が組まれました。
スウェーデンのキャッシュレス化を大きく後押ししたのが、「スウィッシュ」と呼ばれるスマートフォンを使った決済サービスです。スマホにアプリをダウンロードして、電話番号など支払い先の情報や金額を入力すると、瞬時に送金ができます。
6年前、国内の複数の銀行が共同開発したこのサービス。利用者はスウェーデンの人口のおよそ6割に上っています。
この特集の絞めにもe-kronaについて触れられています。
スウェーデンの中央銀行「リクスバンク」は、キャッシュレス化によって生まれる課題に対応していかなければいけないと考えています。
金融安定部門のビョーン・セゲンドルフさんは、これからの数年で、国内の小売業者の半分は現金を受け取らなくなると分析しています。中央銀行によるデジタル通貨「eクローナ」を発行するべきかどうか、部署横断のプロジェクトとして検討を進めています。
セゲンドルフさんは「消費者や企業のほとんどはキャッシュレスを利便性が高くポジティブに捉えている。一方で、デジタル技術を使えず現金に頼る人もいる。現金が流通しなくなると、それはリスクとなる可能性がある。eクローナは現金を無くすためではなく、現金を補足するためのものと考えています」と話していました。
世界最古の中央銀行(1668年創立)と言われるリスクバンクも検討するデジタル通貨の未来。
一方で、日銀はデジタル通貨の発行には慎重のようです。
(2016年4月に決済機構局内にFinTechセンターを設立してはいますが)
中央銀行のデジタル通貨(仮想通貨/暗号通貨)、ブロックチェーンの取り組みに関しては今後もウォッチしていきたいと思います。
以上、エサでした。