ブートキャンプ5日間(4月29日から5月3日)それぞれにどんな成果があったかについては英文版をどうぞ(Linkedinへのリンク)。
国連は革新することができるか?この質問に、国連キャリア15年の今までで一番自信をもって「できる」言うことができる。これがブートキャンプが開催されたミュンヘン発ウィーン行きの列車で怒涛の5日間を振り返った感想。私の同僚と共に、国連最初のイノベーションブートキャンプに選抜され参加してきた。合計で20人のメンター、11人の国連機関、9チームが5日間参加してONEミッション達成がブートキャンプの概要。 関連の他の人の投稿は #AccelerateSDGsを検索。
事の始まりは、私が2017年にウィーンの国連で最初のTEDxイベント(https://www.unido.org/news/tedx-talks-circular-economy-closing-loop) を無事開催した翌日、上司から新たな挑戦をもらったこと。新しいファイナンスプログラムを立ち上げることだった。それから1年半、組織内部の議論などをまとめて、持続可能な開発目標インパクト投資プログラムコンセプトをまとめ、プロジェクト準備資金を承認してもらったのが今年はじめ。
プロジェクトのページ:https://open.unido.org/projects/M0/projects/180304
昨年興味があってインフォーマルな集まりであった、国連イノベーションネットワーク(UNIN)に参加し始めた。このインフォーマルなネットワークが、今年始めグテーレス国連事務総長の指名を受け、国連でイノベーションを起こすイニシアティブを担うことになった。その後すぐにイノベーションブートキャンプの募集が出たので、あたためていたこのプロジェクトをアイデアとして応募し、30チームの応募があったらしいが、そこから9チームの1つに選ばれた。
UNINは2015年に、WFPおよびUNICEFの同僚数人によって、国連のすべてのイノベーターに開かれた非公式の国連ネットワークとして設立された。ブートキャンプはドイツのミュンヘンにある国連世界食料計画(WFP)のイノベーションアクセラレーターで開催された。 4月29日から5月3日の5日間だけだったが、1ヶ月あまり滞在したような印象の密度の高い5日間滞在だった。
4日目の夕方に政府機関や他の国連機関、コンサル企業などからの聴衆を前に3分間のピッチを行った。ここに至るまで試行錯誤の4日間だった。ほぼ毎日、その日のまとめをグループ発表する機会やピッチの予行練習などがあり役に立った。ピッチスキルを向上する専門のコンサルタントにも付いてもらった。
3分間のピッチの成果はこちら(Youtubeへのリンク)。https://youtu.be/HSgmLX1grqE
この後、ドイツ政府、フィンランド政府、あるいは別の国連機関から問い合わせをもらった。プロジェクトを簡単な言葉で簡潔に発表することの重要さはわかっていたつもりだが、その重要性を再認識するとても良い機会になった。
UNICEFとWFPはブロックチェーンをすでにいくつかのプロジェクト(有名なのはジョーダンの難民キャンプでのパリティブロックチェーンプロジェクト)で使っており、ブートキャンプにもブロックチェーンのプログラマーが何人かいて、キャンプ期間中もプログラミングに励んでいたのが印象的だった。
私の初めてのブロックチェーン上の修了証。リストはこちら。http://certs.abat.io/
自分のプロジェクトのほうは今年中にMVP(日本語だと実用最小限の製品?)と共に立ち上げるのが目標。
国連イノベーションネットワークの最新版の記事はこちら(https://drive.google.com/file/d/1TKTkJlbG_QoJlgMmrqyMCRlL8b5zYBad/view)