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人手不足だからこそ2025年に向け、介護業界は人間が不要になっていく。

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  • ふたひい@web3
  • 2020/01/20 10:41

2025年問題とは何か?

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 介護2025年問題をご存知でしょうか?

 

 大きく問題視されていることは2つ。

『社会保障が支えきれなくなる』

『介護職員不足が深刻になる』

です。

 

 段階の世代と呼ばれる、とても人口割合の高い世代の人達が75歳を迎え始めるのが2025年になります。

 

 その事により、介護保険を使う人達が増大し、それを支える働く世代は少子高齢化でドンドン減っていく。

 

 そうなることで社会保障が支えきれなくなると言われているのが2025年問題です。

 

 これに伴い、介護職員の需要も増大する事が予測されるのですが、今の段階(2020年)でも

「介護職員不足だ!」

と騒がれている現状です。

 

 当然介護保険だけの問題だけではなく、介護サービスを提供する介護職員の不足によって高齢者を支え切れなくなるという問題もあります。

 

 今回はこちらの介護職員不足によって起きると思われる社会の動きを見ていきたいと思います。

 

 

介護ロボット、AI開発の加速

 2025年問題に向けて介護職員が全然足りません。

 

 そのため、社会の流れは既に

「介護にロボットやAIを導入し、職員の負担を減らそう!」

となっています。

 

 日本政府も開発と普及に関しての支援を開始しており、見る限り本気度が伝わってきます。

 詳細は厚生労働省のこちらの資料を参照下さい。

>>>『介護ロボットの開発と普及 厚生労働省』

 

 2025年に向けて、介護職員が少なく人手不足だからこそ、介護業界への介護ロボット・AIの参入は更に急加速していくと思います。

 

 

 

人間介護職員が不要になる

 さて、

『介護職員の負担軽減のため』

の介護ロボットなら歓迎ですよね。

 

 しかし、現在のテクノロジーを舐めてはいけません!

 

 現時点で既に開発されている介護ロボットやAIの性能を見る限り、この先5~15年。

 この間に人間の介護職員は不要になってくると考えています。

 

 このように聞くと

「介護ロボット?ニュースで紹介されているようなのを見る限り全然使えないじゃん。介護業界で人間が不要になるのが5~15年くらいの間なんてあり得ないでしょ」

と思う介護職員さん達が多いと思います。

 

 しかし、それこそ楽観的なんです。

 その考えのままだと気付いた時には

「いらない介護職員」

の烙印を押されてしまうかもしれません。

 

 何故そこまで近い将来で人間が不要になると危惧しているのか?

 もう少し解説していきます。

 

 

現時点で介護AIが行える事

 私が一番衝撃を受けたのはトヨタと大阪大学が共同開発している介護AIです。

 

 カメラ・センサーでご利用者の体動を感知・識別をして行動を文章化して日誌を自動で書き込む事が出来ます。

 >>>『トヨタと阪大、介護スタッフの負担を軽減するAIを開発』

 

 これの何が凄いと感じるのかと言うと、今現在行われている日直業務が不要になるかもしれないと言う事です。

 

 日直と言う勤務がない施設も増えてきているようですが、常勤の誰かが勤務の時間帯に発生したことを集約・取りまとめて、申送りをしていますよね。

 

 それをAIが自動で行ってくれると言う事です。

 

 更に、事故の詳細も分かるようになると思います。

 今現在では職員の見ていない場所での転倒等の事故は推測でしか考えられませんが、それをAIが感知して文章にしてくれるので、正確です。

 

 他の介護ロボットと組み合わせる事が出来ると、現時点だけでもかなり人間の業務は不要になっています。

 それは他の介護ロボット紹介の時に加えていきます。

 

 

離床・座位・立位支援を行う介護ロボット

 一人では起き上がったり、座る姿勢を保てなかったり、立ち上がることが出来ないご利用者がいます。

 

 まだ開発途中、実証実験途中のようですが、そのようなご利用者の起き上がりや座位の保持、立ち上がりの支援を行う介護ロボット自体は既に存在しています。

 

 ただし、現時点ではその介護ロボットの使用や装着、操作等には人間の介護職員による介助が必要です。

 

 しかし、既にその態勢になれば使用可能な段階にまでは来ているのですから、ご利用者だけで活用できるようになるのは時間の問題かと思います。

 

 

歩行不可なご利用者の歩行

 下肢に力が入らずに一人で歩行できないご利用者がいます。

 

 これもまだ実際の介護施設での実証実験中のようですが、そんなご利用者が一人で歩行出来るように支援する介護ロボットも既にあります。

 

 これもまだ現時点では装着は介護職員が行わなければなりませんし、ご利用者だけの意思で自由に歩き回って貰う訳にも行かないでしょうから、見守りも必要です。

 

 しかし、先述した離床や立位等の支援ロボットト同じように、これもご利用者だけで使用可能になるのは時間の問題だと思います。

 

 見守りは自立型介護ロボットや先ほどのAIによる見守りとの連携で問題無くなると思います。

 

 

人間より優秀になり得るトイレ介助

 既にここまでで

『自立的な移動が行えるようになるのは時間の問題』

と見てきました。

 

 次に介護の仕事で大きな部分を占める排泄介助と入浴介助。

 

 実はこれらも既に人間はそこまで必要ではありません。

 

 トイレに関する介護ロボットは既に

◎、立ち座り、ズボンの着脱

◎、排泄状況や排泄時間の集計と分析

は自動で行えます。

 

 これもまだご利用者が一人で行える段階にはありませんが、今まで見てきた一人で起き上がったり、歩行したりの介護ロボットと組み合わせたら不可能ではないですよね。

 

 先に紹介した介護AIと組み合わせれば、

◎、排便の質・形状分析。血便などの成分分析も行えるかもしれません。

◎、排便量の計測

◎、尿の色や成分分析

◎、排尿量の計測

◎、便秘や頻尿、排尿がない等の異常検知

等も行えそうですよね。

 

 もちろん、自動記帳は既に行えますからね。

 

 

入浴介助ロボット

 まだ私が知る限りではまだ入浴に関する介護ロボットはそこまで進んでいないようです。

 どうしても一歩間違えれば命に関わる重大な部分ですからね。

 

 ベッドに寝たきりのご利用者がそのままの状態で入浴できる、浴槽&リフト付きベッド。

 寝たまま美容室並の洗髪を行える機能を有する洗髪用ロボット等はあるようです。

 

 情報も少ないので、これ以上は特にありませんが、リフトを自動化し、ご利用者の体に合わせた場所で停止する等は出来そうですから、自動入浴も不可能ではないと感じます。

 

 

自立型介護ロボット

 2019年に話題となった介護ロボットを紹介して、介護ロボットの紹介を終わりにしたいと思います。

 

 それは

『自動駆け付け介護ロボットソワン』

です。

  >>>『自動駆け付け介護ロボット ソワン  株式会社高山商事』

 

 充電から、居室巡回、見守り、声掛け、コミュニケーション、介護職員への連絡や画像送信等を全て自立して行う事が出来るロボットです。

 

 このロボットへの介護現場の多くの人の感想は

「こんなの使えないじゃん」

でした。

 

 しかし、私が注目したのは機能ではありません。

 

 もちろん、技術は凄いと思いますが、正直私も機能は

「まだ導入するメリットはあまり感じられないかな」

です。

 

 そこではなく注目ポイントは費用です。

 このソワンのレンタル料金、月7万円くらいなんです。

 

 介護ロボットの普及への一番のネックは高額なレンタル料でした。

 それが自立型のロボットでこの値段を実現したことが凄いことです。

 

 このようなロボットの性能が向上したら、それこそ毎月何十万円もお金を必要とする人間の介護職員なんて不要になってきますよね。

 

 

何年くらいで人間が不要になるの?

 現時点で既に人間の介護職員が不要になるかもしれない技術であることは何となく分かってもらえましたか?

 

 残る気になる問題は

「いつ頃までに人間の介護職員が不要になるのか?」

ですよね?

 

 私は序盤で言ったように5~15年くらいだと考えています。

 

「まだ人間が装着する必要があるとか、課題も多いんだからそんなに近い将来はあり得ないでしょう!」

と思うかもしれませんが、貴方はここ5年~15年で普及した物を忘れていますよ。

 

 何でしょうか?

 15年であればインターネットです。

 15年前は今のように誰でも自由にインターネットを日常的に使う事は不可能でした。

 今はインフラと呼べるレベルで日常の中に普及していますよね?

 

 これは政府がユビキタス政策といい、普及に全力を出したからです。

 今の介護ロボットの普及にも政府は全力を向けていますよね。

 

 他にもスマホ

 ガラケーが主流だった時代にスマホが登場しました。

 

 当時のスマホへの評判を覚えていますか?

「こんなの使えねぇ」

です。

 

 バッテリーの持ちは悪いし、アプリがないのでやれることも少ない。

 ガラケーよりも性能が低いタッチパネル式電話と言うレベルでした。

 

 それが5年もすればスマホは普及していきました。

 既に存在している技術を進化させ、普及させる段階にある介護ロボットと初期のスマホに何か大きな違いはありますか?

 

 

人間の介護職員が生き残る為に必要な要素とは?

 排泄介助や入浴、見守りや記録、事故防止、移乗や歩行介助等は介護ロボットやAIの方が優秀です。

 

 人にやられない分だけ羞恥心を刺激することもなくなり、尊厳も守れます。

 それこそまさに

『自立支援』

に向けた形のロボットも増えています。

 

 では人間の介護職員は完全に不要となってしまうのでしょうか?

 それは違います。

 介護ロボットやAIはあくまでも介護職員の負担を減らす事が目的です。

 

 そのため、人間を排除したいわけではありません。

 ただし、今やっているような介護の内容しか出来ない人間が施設として不要になると言うだけの話です。

 

 では、これからの時代、生き残れる人間の介護職員に求められる要素とは何でしょうか?

 

 私はそれを

『ロボットやAIに出来ない、人間にしか出来ない事が出来る部分を有している介護職員』

だと考えています。

 

 ではロボット等に出来ない、人間にしか出来ないこととは何でしょうか?

 

 それは

◎、人間力

◎、創造力

の2つです。

 

 人間の温かみややり取り、感情の部分は人間にしかありません。

 この部分をロボットやAIに搭載できるのか分かりませんが、少なくとも近い将来には不可能です。

 

 創造力。

 つまりゼロから新たなモノを作り出すこともロボットやAIには出来ません。

 これも人間にしか行えないモノです。

 

 ロボットやAIはあくまでも1から発展させるのが優秀なだけなのでゼロから何かを生み出すことはできないんですね。

 

 この人間にしか出来ない事の更に詳しいことについては、引き続きこちらの記事へお進み下さい。

>>>『AI時代に生き残る人間になるために、今からやるべきこと』

 

最後に

 このような時代の流れや技術の進歩を知らないまま

「介護は人手不足だし、人は必ず年を取るわけだし、人と人の業界なんだから不要になることはないよ」

と楽観視している介護職員さんが多いです。

 

 それは介護と言う

『業界』

への需要であって、介護職員と言う

『人間』

への需要ではありません。

 

 勘違いしたり、社会の動きに疎いままだとリストラ対象になってしまうかもしれませんよ!

 

 だってロボットの方が安くて優秀な未来は近くまで迫っているのかもしれないのですからね。

 

 

 これから人間力や創造力を向上させるための記事を書いて行く予定ですので、もしも私の考え方に一定の理解や納得をされた貴方。

 

「じゃあどうしたら良いの!?」

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