事件の被害に遭った。
何か相談をしたい。
今不審者に追われている。
等々。
用件は様々ですが、警察官に来て欲しくて電話による通報をすると思います。
その際
「警察官が中々来てくれないんだけど!」
「いざという時、こんな遅くちゃ心配で仕方がないだろ!」
等と言っている人を一定数見掛けます。
そこで今回は
◎、そのように思っている人。
◎、そのような情報を得て不安になっている人。
◎、もしもの時どこに通報したら、何分くらいで来てくれるのか目安を知りたい!
このような人向けとなっています。
通報先と、警察官が来る時間の目安として
◎、交番へ通報すると、警察官は何分くらいで来るのか?
◎、警察署へ通報すると、警察官は何分くらいで来るのか?
◎、110へ通報すると、警察官は何分くらいで来るのか?
この3箇所の通報先ごとに教えます。
この記事を読む事で、警察への通報先を上手く使い分けて活用することが出来るようになります。
更に、どのくらいで警察官が来るのかの目安も知る事が出来ますので、不安な中
「まだ来ない。まだ来ない。本当に来るのかな?」
等と困らなくて済むようになります。
それでは、警察への通報先別、何分くらいで警察官が来るのか?
見て行きましょう!
結論:『10~60分くらい』
通報の内容によっても警察官が来る時間には違いがあります。
そのため、
【今犯罪者に追われている状況】
と、
【泥棒に入られた後】
この2つの状況での通報ごとに分けて説明して行きます。
交番への通報は早ければ10分、遅いと30分くらい掛かります。
交番の警察官は基本的に交番にいません。
その理由はこちらの記事をお読みください。
>>>『何故交番はいつも警察官が居らず、開いていないの?』元警察本部警察官が本音で教えます。
そのため交番に通報するとこうなります。
①、交番相談員が通報を受ける
②、警察署に連絡をする
③、警察署から無線で警察官に通報内容を知らせる
④、無線を聞いたパトカーや交番警察官は場所を調べる
⑤、向かう(居る場所によって時間が変わる)
5個も段取りがあるとその分どうしても遅れます。
交番への通報だと30~60分くらい掛かります。
既に犯人が逃げた後だと、現場では被害届受理と実況見分の作成、鑑識活動をします。
今犯罪者に追われている状況とは違い、被害者を守ることよりも事務的な仕事が主になります。
そのため、通報の連絡を受けた場所から直接は向かいません。
先ほどの段階で見るとこうなります。
①、交番相談員が通報を受ける
②、警察署に連絡をする
③、警察署から無線又は携帯で警察官に通報内容を知らせる
④、連絡を受けた交番警察官は場所を調べる
⑤、一端交番に戻って書類や道具を準備する
⑥、向かう
となります。
この場合はその場から向かわずに、書類や道具を取りに戻るんです。
だから、更に警察官が来るまでに時間が掛かるんですね。
「そんなのいいから早く来いよ!」
と怒る人もいるかもしれません。
しかし、この準備をしないでその場から向かったら、書類等を持っていないので、再度準備のために帰る必要があるので、また待つ事になります。
その場で書類を取らないのであれば、後日となります。
現場を変えてしまうと実況見分や鑑識活動が出来なくなるので、それまでその場所や物は使えなくなります。
もし無視してその場所や物を使ったら
「被害届を何だと思ってるんだ!犯人が捕まらなくなるぞ!もう出すな!」
と怒りだす警察官もいますので、ご注意を!
結論:『10~60分くらい』
実は交番に通報するのと大差ありません。
先ほどの流れの中で、交番から警察署へ連絡する段階が無くなるだけですので。
今犯人に追われている時も、泥棒に入られた後も、どちらも交番への通報より気持ち早い程度で、ほぼ差はありません。
一応流れとしては緊急時は
①、警察署が通報を受ける
②、警察署から無線で警察官に通報内容を知らせる
③、無線を聞いたパトカーや交番警察官は場所を調べる
④、向かう(居る場所によって時間が変わる)
犯人が目の前には居ない時は
①、警察署が通報を受ける
②、警察署から無線又は携帯で警察官に通報内容を知らせる
③、連絡を受けた交番警察官は場所を調べる
④、一端交番に戻って書類や道具を準備する
⑤、向かう
こうなります。
そのため、警察官が来るまでの時間はほぼ同じとなるわけです。
結論:『1~30分くらい』
110番は緊急時専用回線なので、そもそものシステムが違います。
出来るだけ早く警察官が到着するようにシステムが出来上がっているんですね。
「交番の方が近いから早く来てくれそう!」
と緊急でも交番に通報する人がいるのですが、実は交番が一番遅いんですね。
では110番に通報するとどのような流れになるのか見て行きましょう!
110番に通報するとこうなります。
①、警察本部通信指令課が通報を受ける
①、警察本部通信指令課が通報を無線で警察官に知らせる
②、無線を聞いた都道府県内のパトカー・警察官が向かう
①が2つあるのは間違いではありません。
これらは同時進行なんです。
電話で受理している最中に、リアルタイムで無線にて都道府県下にいる警察官に向けて無線指令が下るんです。
だから通報は落ち着いて行う方が早く警察官は来ます。
電話が終わってから指令を下すと思っている人は、焦って早口になってしまうんですよね。
ちなみに、最速1分としましたが、私は40秒で現場に到着した経験もあります。
まだ通報者が電話で通信指令課と会話している最中でした。
なお、細かくは言いませんが110番に通報すると都道府県内にいる警察官みんなに指令が下ります。
その際、通報者の氏名や住所も流れます。
警察署への通報の場合は、警察署管内の警察官だけに指令を下す事や携帯電話で個別に知らせる事が可能です。
その場合は都道府県内の警察官みんなに通報者の情報が知られる事はありません。
この110番のシステムが活きるのは、今まさに犯罪者に追われているような本当の緊急事態の場合です。
泥棒に入られた後で、犯人が逃走した後の通報では警察署への通報と大差ありません。
事件を担当する警察官も忘れ物をしないように、キッチリと準備をしてから向かいますので。
なお、システムは同じなのでこちらも、通報者の氏名や住所などの情報は都道府県内の警察官に知られます。
どうせ警察官が来るまでの時間は変わらないので、情報が大勢に知られるのが嫌なら、本当に緊急でヤバい時以外、110番はオススメしません。
「自販機からお釣りが出てこないんですけど!」
なんて内容で110番してきても、通報者の情報は都道府県内の大勢の警察官に聞かれます。
そして、110番本来の使い方
『緊急性が高い状況』
これ以外の使い方をしていると、今言った自販機云々のように、何年経っても聞いた警察官は覚えています。
「そんな内容で110番の回線を使うなよ!本当に命の危機にある人が命を失ったらどうすんだよ!」
と怒りの感情とセットなので、記憶に刻まれるんですよね。
ご注意下さい。
このようにそれぞれ特徴があるので、警察への通報は使い分けが大事です。
それでは
『警察はどこへ通報すると、何分で来てくれるのか?元警察本部警察官が教えます。』
についてまとめて終わりにします。
交番へ通報をすると
警察官は10~60分くらいで来る。
連絡過程が多くなるため遅くなる。
ただし、通報者の個人情報の漏れは小さくできる。
警察署へ通報すると
警察官は10~60分くらいで来る。
連絡過程は交番への通報と大差なし。
通報者の個人情報の漏れは最小限になる。
110番へ通報すると
警察官は1~30分くらいで来る。
連絡過程はかなり少なく、その上同時進行なので最速。
通報者の個人情報の漏れが最大化される。
緊急専用回線なので安易に使うと、聞いた警察官は何年も覚えている。
緊急時は管轄の垣根を超えて動く事も有りますし、警察本部の警察官も動きます。
そのため、どうしても大掛かりになるんですね。
刑事ドラマ等で見聞きする
『緊急配備』
これも110番から発展して行われることがあるモノです。
いかがでしたか?
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
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