イギリスの友人からメールが届きました。
コロナのワクチンは日本では進んでる?自分たちはとっくに2回終わって、政府が9月にコロナワクチンの追加接種とインフルエンザの予防接種両方することを検討しているよ、というような内容から始まり
and I plan to have a divorce party in August or September. I will also be changing my surname to ××× in the next few months to give myself a fresh start.
8月か9月に離婚パーティーを予定してるのよ。新しいスタートを切るためにも数ヶ月以内に苗字も×××に戻す予定なの
と離婚パーティーの案内が書かれていました。
離婚ぐらいで大袈裟な!と思うでしょうが、彼女は夫が詐欺師でお金を搾取され、その離婚劇は現地イギリスの地元紙やネットニュースでも取り上げられたぐらい!
私はイギリスに行った時はこの友人の家に滞在するのでその詐欺師夫とも面識はあるし一緒に出かけてもいましたが、詐欺師とは気づきませんでした。
それぐらい完璧な夫だったのです。
この私の友人Maryは前夫と離婚。離婚理由はDVで、息子を引き取りシングルマザーでした。そして詐欺師夫はこの前夫の友人だったのです!
離婚して数年後、前夫は病死。離婚と前夫の死で傷心のMary に狙いを定めたのでしょう。Maryは詐欺師夫の優しさにほだされ、それが愛へを変ります。
今でも忘れない。
「聞いて!5年ほど付き合ってたけどようやく結婚することになったの」
そう書いたメールとささやかな2人の結婚式の写真。Maryの幸せそうな様子。
でもすでにこの時には彼の手中にハマっていたのです。
なんとこの夫、結婚してから10年以上かけてMaryの前夫が1人息子に残した遺産をMaryにわからないように銀行を操作して搾取してたんです。
さらにさらに!
詐欺師夫にはなんと別の家庭があったというから驚きで、、、。
とっても出張が多い人で常にイタリア、フランス、スペイン、イギリス国内をあっちこち飛行機や車で飛び回っている人だったんです。「来年は君の国、日本のヨコハマというところに出張があるんだよ」なんて言われたこともあったのですが、、、
全部嘘でした。
出張ではなくもう一つの家庭に帰ってただけだったんです。
ちなみに彼はカトリック。
離婚はおろか重婚なんてもっての他!!
なのによくこれでカトリック教徒を名乗るな、、。
ある時、Maryの小さな違和感から事が発覚。詐欺師夫に問い詰めてものらりくらり交わすだけ。
彼から「自分には親族はいない」と言われていたMaryは執念で親族を探し出し、彼について聞いたところ、詐欺師の甥っ子だかいとこだかが「とんでもない男だぞ、関わらない方がいい」とMaryに助言。
そうこうしているうちに詐欺師は行方をくらまし真実は闇の中へ、、、
と思いきやMaryは警察署と裁判所に捜査と裁判を求め詐欺師は名実共に詐欺罪で捜索が始まりました。
警察の力もあって詐欺師の行方が分かったものの、裁判には一度も出頭せず。
すると逃亡の恐れありとされ、刑務所にぶち込まれ、裁判に無理矢理出廷さされ、有罪が確定。
この3年ほどのMaryの並々ならぬ努力と精神力には驚くばかりです。
Maryはあえて裁判の日にマスコミ数社に声をかけて自ら取材を提案。この詐欺師は国の軍人だったこともありマスコミは喜びニュースになりました。
「ようやくあの男と決着がついたわ!」とメールが来たのが2年前の冬。
そしてようやく今、離婚手続きができるそうです。
ドラマのような出来事と、これだけの苦労をしたんですもの。
コロナには気をつけて多いに離婚を祝って欲しい。