「生まれ変わったら猫になりたい」
こちらは以前書いた記事のタイトルだ。
この記事を書いた当時は、どうやら生まれ変わったら猫になりたいと思っていたらしい。
ただ、今この言葉を聞くと、生まれ変わって猫になったら本当に幸せになれるのか?幸せな猫生を送れるのだろうか?という疑問が頭に浮かぶ。
キャバ嬢に対して「女は楽して稼げるから良いよなー」「俺も女だったらキャバ嬢やるのに」と言う男性がごくたまにいる。
この容姿のまま、この性格のまま女性に生まれ変わってキャバ嬢になったとしても、稼げるかどうか(ましてや楽してなんて)はまた別問題である。
このことに関しては、開業届を出せば誰でも(肩書き上では)社長になれるけど、社長として会社の利益を生み出せるかは、稼げる社長になれるかどうかはまた別問題ということと同じである。
だから、「生まれ変わったら猫になりたい」と思ったとしても、本当に猫に生まれ変わったとしても、自分が思い描いていた猫生を歩めるかどうかはまた別問題なのである。
つい最近、「何であんなに可愛らしいハムスターがたった3年しか生きられないのにこんなに醜い人間はハムスターの何倍も生きてしまうんだ」「生まれ変わったら可愛いハムスターとして生まれて動いて息しているだけで可愛がられて甘やかされて生きたい」と思ったところだ。
しかし、これもまた、可愛いハムスターとして生まれてきたとて、自分の思い通りのハム生が歩めるかどうかはまた別問題なのである。
結局のところ、醜い人間として生まれてきてしまった以上、然るべきタイミングが訪れるまで輪廻転生期待せずこれからも生き続ける他ないのである。