ツイッター見てたら、こんなツイートがありました。
WindowsでUnicode文字を直接打つ方法はないのかなと興味がわき、調べてみました。
まずは情報収集です。本家から「HiÐΞ」という文字をコピってきます。メモ帳などにその文字を貼り付け、hide.txtというファイル名でUTF-16で保存します(UTF-8ではない)。このhide.txtの16進ダンプを確認します。Binary Editor BZなどを使うといいでしょう。
先頭2バイトは無視します。このように、
H: 0x0048
i: 0x0069
Ð: 0x00D0
Ξ: 0x039E
とわかります。Hとiはアスキー文字です。キーボードからHとiを打てば出ます。
次に、Unicodeの情報が得られるサイトへ行きます。FileFormatInfoというサイトでUnicodeの文字検索ができます。
ここで「Ð」「Ξ」をコピペで入れて検索します。すると
Ð: LATIN CAPITAL LETTER ETH U+00D0
Ξ: GREEK CAPITAL LETTER XI U+039E
という情報が得られます。Ðはラテン文字、Ξはギリシャ文字みたいですね。へぇ~ですね。
これにより、16進ダンプと合っていることが確認できました。
Windowsでは文字コード表(charmap.exe)というアプリがあり、文字検索をしたり選んだ文字をクリップボードにコピーすることができます。そこで、Ðを検索してみました。
ヒットしません。そんなばかな。。。文字コード表アプリでは、Ð・Ξを打てないとわかりました。
プログラムからのアプローチをしてみましょう。昔懐かしいVBScriptを作ってみます。VBScriptはWindowsに標準で入っているしコマンドへのパスも通っているので、一般人でもすぐ使えます。なおWindows10で確認しました。
コードを書き、hide.vbsというファイル名で保存します。保存時の文字コードは何でもいいです。
Wscript.Echo ChrW(&H48)+ChrW(&H69)+ChrW(&H00D0)+ChrW(&H039E)
「&H」というのは、16進リテラルだよとインタプリタに伝える接頭辞です。
> cscript hide.vbs
で実行します。以下が実行結果です。
これをコピペしてください。うーん。解決になっていない。。。
お、Officeを使った打ち方もありますよ!
まずExcel。
セルA1に00d0、A2に039eと打ちます。
セルB1に=HEX2DEC(A1)と式を打ちます。B2はB1の式をコピペします。
セルC1に=UNICHAR(B1)と式を打ちます。C2はC1の式をコピペします。
ほら、ちゃんとÐ・Ξが出てます。
最後にWord。テンキーのあるキーボードを使います。
まず、NumLockをオンにします。
Altキーを押しながら、テンキーで0208と打ちます。Altを離すと「ミ」という文字が出ますが、かまわずEnterを押します。すると、Ðが出ます。0208というのは、00d0を10進数に直した数ですね。
同様に、Altキーを押しながら、テンキーで0926と打ちます。Altを離すと「・」という文字が出ますが、かまわずEnterを押します。すると、Ξが出ます。039eを10進に直すと0926です。
謎の文字が出るのがわかりませんが、一応、手入力する方法としてはこれが一番簡単かもしれません。Wordがないと入力できないのか。。。
なぜかALISでHiÐΞのことを書いてみました。
終わり。