E257系特急踊り子号：2020年最後の撮り鉄

特急踊り子号は首都圏と伊豆を結ぶ観光特急列車です。大宮駅からも湘南新宿ライン経由で発着します。川端康成『伊豆の踊子』に由来します。伊豆へ一人旅に出た青年が道連れになった旅芸人一座の踊り子に淡い恋心を抱きます。『伊豆の踊子』はモーニング娘。の後藤真希主演のテレビドラマが印象的です。天真爛漫さが表現されていました。

踊り子は日本国有鉄道（国鉄）時代からの特急です。踊り子は1981年10月に185系特急型電車と183系特急型電車（1000番台）により運行が開始されました。1985年春に183系が撤退して以来、185系が運用され続けました。

2020年春からE257系の運行が始まりました。E257系は2001年にJR東日本が投入した車両です。中央本線の小淵沢駅から高尾駅まで2001年6月7日に試運転が行われ、中央線特急「あずさ」「かいじ」に使われました。E353系の登場で順次置き換えられ、2019年春に中央線での定期運用を終えました。

E257系特急踊り子号は伊豆の空と海の色をイメージしたペニンシュラブルーが基調です。普通車は「スタンダードでありながら奥行き感のある現代的な空間」、グリーン車は「リッチで高品質感のある現代的な空間」を目指しています。「あずさ」「かいじ」で使われたE257系0番台車両が2000番台車両、房総方面の特急「さざなみ」「わかしお」で使われたE257系500番台車両が2500番台車両に改造されました。

2021年春のダイヤ改正で踊り子号から185系はなくなり、E257系に統一されます。2020年12月に東京駅を出発するE257系特急踊り子号を撮影している人もいました。葬式鉄の逆の誕生鉄になるでしょうか。2020年最後の撮り鉄となりました。

コロナ禍の2020年は旅客輸送業にとって厳しい年になりました。感染が拡大している状況でのGo toトラベルキャンペーンの継続は強く批判されました。私はSocial Distance徹底による積極的な感染抑制策を支持する立場です。しかし、この議論では自分と無関係な分野への規制強化を求める御都合主義が見られます。グローバル市場と無縁な排外主義者は外国人の入国、旅行しない人はGo toトラベルを目の敵にするような。

旅行ではバス旅行のカラオケでクラスターが発生した一方で、一人旅の感染リスクがそれほど高くないものです。Withコロナのニューノーマル時代は「おひとりさま」消費が加速するでしょう。

さよならスーパービュー踊り子

185系引退

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