アニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』第十話「恋柱・甘露寺蜜璃」が2023年6月11日に放送されました。甘露寺蜜璃が竈門炭治郎らの戦いに駆け付けます。蜜璃と憎珀天の戦闘シーンの映像は迫力があります。『鬼滅の刃』は物語性が注目されますが、注目のきっかけはアニメ放送の映像美でした。『刀鍛冶の里編』のアニメも、その質を維持しています。
蜜璃はビジュアル的には萌え要員、物語上はギャグ要員、ポスターなどにも使われる単行本第14巻ではサイコな印象と様々な見方ができます。今回は頼もしい存在でした。
蜜璃の日輪刀は鞭のようなもので現実離れしています。鞘に納まっていることが不思議です。和月伸宏『るろうに剣心』の沢下条張の薄刃乃太刀(はくじんのたち)を想起します。『鬼滅の刃』の日輪刀は玩具になっています。蜜璃の日輪刀も玩具で販売されますが、鞭の攻撃力も再現されたら危険です。玩具として再現する上では岩柱・悲鳴嶼行冥の手斧と鉄球も危険です。
現実離れという点では蜜璃の隊服も該当します。鬼殺隊の隊服は特殊な繊維が使われ、弱い鬼ならば爪を通さないほど頑丈です。蜜璃の隊服では防御力がダウンしそうです。しかし、憎珀天の攻撃を受けた際に隊服で覆われていない肌が、そうでない部分よりもダメージを受けている訳ではありません。蜜璃の特異な筋肉があれば隊服の防御力は不要になるでしょうか。
蜜璃以外にも隊服に依存しない柱はいます。音柱・宇髄天元の隊服には袖がなく、風柱・不死川実弥は胸をはだけています。柱クラスになると隊服で防御力を高めるよりも、素早さの向上が重要になるのでしょうか。鳥山明『ドラゴンボール』の戦闘服のように柱クラスが対峙する鬼と戦う上では隊服の防御力は、あまり意味がなくなるのでしょうか。
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