NHK紀行バラエティー「ブラタモリ」のアシスタントの林田理沙アナウンサーが「秋田・男鹿~海を渡った!?秋田の魅力とは!?~」(2019年11月16日)で新境地を開きました。ナマハゲに「怠け者はいないか」と襲われると、「働いています」と切り返しました。模型でマグマの動きを示す際には強烈なアッパーを炸裂させました。
林田アナは「比叡山の修行~比叡山はなぜ“母なる山”になった?~」(2019年9月28日)で「番組を盛り上げるために積極的に行動した方がいいか」と悩みを相談しました。タモリさんは「そんなことをする必要ない」と答えましたが、住職は「積極的に行動して下さい」でした。
これは難しい問題です。既にタモリさんが博識キャラとして存在しており、それと同じことを目指す必要はありません。無知キャラであっても番組が成立するためには、意味のある質問や指摘をする必要があります。それは実は無知そうに見えて本当の無知ではできないことです。それができなければ、ただ存在するだけになってしまいます。
元々、林田アナはパリやローマと海外ロケでの高テンションと比べると、国内の地理歴史知識は弱いように感じられます。長崎出身だけあって、最初から海外を見ているのかもしれません。付け焼刃の知識習得は簡単ではないし、モチベーションも低いでしょう。積極的な行動を知識に裏付けられた発言ではなく、オーバーアクションという形で提示したことは優れた解決策です。