FacebookではZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作さんを騙るFacebookページをシェアするスパム投稿が増えています。前澤さんを騙るFacebookページは前澤さんの画像を悪用しており、名誉棄損や肖像権侵害になります。前澤さんの「お金配りおじさん」に便乗した詐欺です。前澤さんの志を悪用することに加え、公務員組織以外が福祉の主体になるという意義を見えにくくする悪質な行為です。
私はFacebook公開グループ「読書感想文 倶楽部」や「さいたま市桜区」の管理人です。お陰様で2021年1月1日時点の「読書感想文 倶楽部」のメンバーは1500人、「さいたま市桜区」は500人を超えました。どうもありがとうございます。
残念なことに参加者が増えるとともにスパム投稿が増えています。スパム投稿は毎日のようになされています。グループ参加希望者に参加時にルール順守にチェックを入れさせるようにしましたが、効果はありませんでした。このため、投稿承認制にしました。
この種の話が出ると、外国人名のアカウントだけを問題視する排外主義的な発想がありますが、無意味です。日本人名のアカウントでもスパム投稿があります。ブラック企業も貧困ビジネスも悪質勧誘業者も危険ドラッグ売人も日本人が主体です。日本を善良視することは事実から目を背けるだけです(林田力「国産ブラウザ「Smooz」にセキュリティ問題」ALIS 2020年12月23日)。
以下はスパム投稿の例です。「写真の数字に正解した先着100名様に100万円を現金で差し上げます。 Twitterとは別に、私は現在Facebookでギフトを共有しています。当選者には100万円の賞金が贈られます」
「さあ、コメントして前沢さんからサプライズをもらいましょう。プレゼントを頂きました」
「Twitterの他に、Facebookでもギフトを共有しています。これは私の公式アカウントです。100万円の賞金は1,000人の当選者に贈られます!!ギフトを受け取りたい場合は、私の投稿に「勝つ」とコメントしてください。どうもありがとうございました」
前澤さんは「お金配りおじさん」としてTwitterを使って現金を配布しています。これは「ベーシックインカム的な生活最低保証所得や、一時所得が支給された時に、その「きっかけ」によって、人の幸福度や生産性は上がるのか」という社会実験です。
これは公務員組織ではないところがベーシックインカムの運営主体になる点で画期的な試みです。日本では公の福祉が万人のものではなく、公務員の恣意的な利権になりがちです。公務員の組織の特権的な独占に風穴を開けることになります。
私は公の福祉を全否定するつもりはありません。前澤さんの試みは受益者に権利として保障するという視点が欠けています。福祉の歴史を勉強すれば、前近代の恩恵的福祉にカテゴライズしたくなるものです。この点を重視すると「お金配りおじさん」をベーシックインカムと称することに否定的な意見が出るでしょう。
しかし、Twitterで誰でも応募できる仕組みは行政手続きよりもはるかにオープンです。いくら「生活保護は権利」との建前論を唱えても、自分の仕事を増やしたくない無能公務員の水際拒否を経験した人々から見れば「お金配りおじさん」に公正さを感じるでしょう。
前澤さん本人はTwitterで「少しでも日本を元気にと思ってやっているのに、そこに便乗してくる詐欺行為は絶対に許せません」と述べています。Facebookには通報する仕組みがあります。また、前澤さん側もTwitterアカウント「前澤友作|なりすましパトロール専用」で受け付けています。通報しましょう。
既に前澤さんの権利を侵害するページとしてFacebookページ「クリスマスギフトの共有2020-founderzozotown」「前沢優作」「ビデオを推測する-クリスマスと新年の贈り物-2020」などを通報済みです。
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