長瀞は埼玉県秩父郡長瀞町の景勝地です。荒川の峡谷に岩畳や岩壁が広がっています。川の水が深くて流れが静かなところを「瀞(とろ)」と呼び、そこが長く続いているため、長瀞です。
長瀞は秩父鉄道の長瀞駅が最寄りです。秩父鉄道で交通系ICカード「PASMO」や「SUICA」が利用できるようになった時期は2022年3月12日からと新しいです。プレスリリースでは導入の目的の一つに「ICカード利用による感染症対策の向上」を挙げます(秩父鉄道「秩父鉄道、交通系 IC カード「PASMO」を導入」2022年1月27日)。ICカードは新型コロナウイルス感染症のパンデミック前から存在しているため、気付きにくいですが、非対面非接触のWithコロナ時代に合った価値もあります。
秩父鉄道は武甲山から産出される石灰石を運ぶ貨物輸送も行っており、貨物列車もチラホラ目につきました。秩父鉄道の鉄道むすめは「桜沢みなの」です。名前は秩父鉄道の桜沢駅と皆野駅に由来します。髪の毛は臘梅(ロウバイ)の花に近い黄色です。ロウバイは長瀞駅が最寄りの宝登山が名所になっています。
長瀞駅から長瀞岩畳通り商店街を通ってすぐに岩畳の名所に出られます。岩が畳を敷き詰めたように見えることから、岩畳と呼ばれます。海から押し寄せるプレートが地表に飛び出しました。地底深くの岩石を確認することができるため、地球の窓と呼ばれます。
長瀞観光ではライン下りが有名ですが、冬期は「こたつ舟」が出ています。こたつに入ってのんびりと周遊します。冬期は水量が少なく、急流のライン下りはあまり向いていません。こたつに座っての乗船であり、想像以上に目線が低いです。
長瀞では外国人観光客が多かったです。こたつ舟は外国人観光客の団体客の貸し切りもありました。インバウンドで日本の観光が持っていると再確認しました。
商店街では秩父地方の名物料理「みそポテト」が販売されています。一口大の蒸かしたジャガイモに小麦粉の衣を付けて揚げ、味噌だれをかけます。ジャガイモの塊を食べるため、かなりお腹いっぱいになります。フライドポテトはサイドメニューですが、みそポテトは主食になります。
みそポテトの味噌は甘いです。フライドポテトのディップソースには辛さをアピールするものが少なくないですが、辛さの刺激で味覚を破壊し、食べ物を楽しめなくなります。甘い味噌だれはポテトの美味しさを引き立てます。