Oneさいたまの会は「聞いてよ市長!第2回さいたま市民政策プレゼン大会」をハロウィン前日の2019年10月30日に埼玉県さいたま市南区のサウスピア9階、武蔵浦和コミュニティセンター多目的ホールで開催しました。清水勇人さいたま市長をお呼びして、市民生活、保健福祉、まちづくり、文教スポーツの4分野で市民が議論した政策をプレゼンしました。この4分野は毎月一回の勉強会「Oneさいたまの会」で議論を重ねてきたものです。
以下の順で発表しました。
今村純「業務の『見せる化』でフラストレーション軽減 みんなで地域を良くする仕組み」
林田力「新しい時代には新しい医療を 新しい医療のカタチ」
田中信幸「誰もがどこでも行けるさいたま市に」
岩井寛和「市民皆学生 文教都市さいたま名物の教育シンボルを作ろう」
私のプレゼンは医療をテーマとして、①患者の診療満足度、②医療従事者の労働満足度、③病院のコスト満足度の観点から提案しました。清水市長の最も反応が良かった提案は病院補完アプリの普及の後押しです。遠隔診療を行うアプリや待ち時間を確認して診療を予約するアプリが実用化しています。DX(デジタルトあればランスフォーメーション)やヘルステックの動向など、この点を深掘りしても良かったかもしれません。
一方で人口の割に病床数の少ない南区あたりに病院を新設との提案には市民目線の提案と理解を示されながらも、難しい事情を説明されました。この点はプレゼン終了後に介護福祉士の方から個人的に意見を言われましたが、その方も大病院を作るよりも小規模分散を目指すべきとのことでした。
現実に世の中の医療政策の議論では、かかりつけ医や在宅医療がキーワードになっており、大病院の新設とはベクトルが逆です。政策論から入ればそうなりますが、現実に一年間のOneさいたまの会の保健福祉グループの議論では通いやすい大病院を求める声が圧倒的に多かったことが事実です。その市民感覚を伝えることは非常に有意義なことと考えます。
一方でヘンリー・フォードには「もし顧客に望むものを聞いていたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう」(If I had asked people what they wanted, they would have said faster horses.)との言葉があります。顧客の言葉通りに実現するだけでは自動車は生まれませんでした。大病院が求められているという事実を踏まえた上で、もう一工夫があればもっと刺さったかもしれません。
Oneさいたまの会は大体毎月一回のペースで勉強会を開催しています。次回は以下です。
日時:2019年12月11日(水)午後7時から9時まで
場所:サウスピア8階第2集会室