こんにちはhikarumです。
海外SF小説、海外ミステリ、サイエンス系・人文学系の教養本を基本読みます。
ちなみに、20代の頃は、森鴎外、夏目漱石、トルストイ、ヘルマン・ヘッセなど王道系純文学を多く読んだんですが…
今回は、
本の帯に書いてあったんですが
様❗️の本です。
ちなみに、小説の紹介は苦手です💦
私には文学的な素養ないし…
まだ、SFだと特徴があって書きやすいんですが
今回はミステリです。
結構、クセがあるタイプのミステリですね。
では、いつもどうり、あらすじは他人に任せて❗️
(amazonより)
ノルウェーの森の奥で老女が殺害される。被害者の左目には鍬が突き刺さっていた。第一発見者の少年が、精神病院に入所している青年エリケを現場で目撃していた。捜査陣を率いるセイエル警部は、エリケを犯人と決めつける者たちの偏見の言葉に左右されず、冷静に手がかりを集めていく。だが信じがたい事実が発覚。エリケは近くの町の銀行強盗に巻き込まれ、銃を持って逃走する強盗犯の人質になっていた。ガラスの鍵賞受賞作家が贈る衝撃のミステリ!
http://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488174057
それでは、
謎解き要素としては登場人物多くないので、ある程度絞れてしまいます。
エリケの精神病の描写(妄想が見えるシーンなど)は、
表現が正しいのか、
差別を助長するのか、
はわかりません。しかし、なかなか、扱いにくいテーマで、表現方法も普段のミステリと少し変えてると感じました。
つまり
私の主観ですが、ミステリは一般的には
の要素が多いですが、
という設定なのが、斬新な気がしました。
特に、主人公(エリケ)視点の語りの時は
なのか…よくわからないかもしれません。が、この物語の世界感(深い森)にはマッチしています。
作品の中心は
精神病を患い、医師にも心を開かなかったエリケが何故か、銀行強盗の犯人には少しずつ心を開いていく様子です。犯人もお互いに。(極限状態の中で)
周りの人間が偏見だらけで、
むしろ普通の人間が珍しい
エリケが1番ある意味"正常"なのか
と思ってしまいます。(ここはありがちな設定かもしれませんが)
加えて
サイドストリート的に
かなり少しずつ散りばめてる
警部(男)と精神科医師(女)のロマンス
(警部がもう1人の主人公)
あと、数少ないまともに純粋な人間
美青年のスカラ(警部の部下)
が、暗い雰囲気の小説の中にはほんの少しだけ彩りを加えています。
最後に
物語全体を通しては
視覚的に
があります。
意図的に、エリケの精神病とリンクさせてるのでしょうか…
色々つらつら書いてしまいましたが、かなり面白いミステリでしたし、特徴もあったと思います。
追記
他の小説紹介の記事もあります。
興味あれば下記へ(三体)
https://alis.to/hikarum/articles/aRrE4LALoGzk