こんにちは
hikarum
です。
海外ミステリー、海外SF、サイエンス系、人文系の本を基本読みます。
今日は海外SF小説です。
昨日、私のSF論書きましたので。
https://alis.to/hikarum/articles/3QjW7BGPMQM8
( ↑ 昨日の記事です)
というタイトルで、全5巻です。
(早川書房より)
https://www.hayakawa-online.co.jp/smartphone/detail.html?id=000000014259
どれくらい人気かわかりませんが、
読了後、メルカリで売ったら(5冊セットで)本体価格の7割程だったかな、の値段で売れたのでリアルに人気は少しあるようです。
2021年春から夏にかけて読みました。
めちゃくちゃ面白かったです。SF小説ではベストかも。
ただ、めちゃくちゃ長いし、科学技術的な言葉も色々出てくるので、普段、SF小説読まない人には難易度高いと思います。
最初が文化大革命のこと書いて、現代との連続性を意識させた所は入りやすかったと思います。
(SFでありがちな、奇想天外すぎて、読者が我に返って話しに入れない、は比較的なかったと思います。)
一応、ネタバレあんまりなしというか、
話しの
大枠
を紹介するので、あらすじ知りたかったらググッて下さい。
(ちなみに、私自身は人から小説紹介されても、実際読んでみても面白いと思ったことは一度たりもともないですが💦)
それでは、紹介ですが
序盤で、最初の1人目の主人公が
政治というか人類に絶望し、
宇宙に向けて(特定の星系や生物に向けてではなく、もしどこかに届くなら、という感覚で)
という風なメッセージと地球の座標を、送ります。
そしたら、
まさかの、返信があり、その返信元が
という、今の地球より、数世紀分
科学技術の進んだ超文明でした。
幸いに、地球から三体文明との距離は
超文明の科学をもってしても400年かかる
ようで
三体人が地球に向けて艦隊を送り出したこと
(三体は環境が劣悪で、地球みたいな住みやすい星に住みたい)
を、地球側もしります。
勿論、征服されたくないので、対策練ります。
ただ、地球文明は
三体文明の妨害(次元を超えて?極微スーパーコンピューターを送りこまれる)により、科学技術の発展がほぼ出来なくなります。
尚且つ、三体側から監視もされてます。
さぁ、これからどうやって対抗していこうか?
加えて、
地球側も
という幾つかのグループがあり、一枚岩ではありません。
…つらつら前提情報書いてきましたが
この話は
外の超文明に対して
地球人がどう対抗していくか、その中での人々や個人のあり方を、400年というスパンで(主人公も巻により変わりますし、最終的には時間の概念もなくなります。)
ずーっと描いています。
そういう話しで、それだけの話しです。
それだけの話しですが、作者の想像力が凄すぎて、新しい"設定"が次々出てきて飽きることがないです。
あまり三体人は具体的には出てこないです。
結局、三体人が到着するのは未来(400年後)
自分達の未来をどう捉えるか?なのでは?
つまり
未来の為に、今の人類は一枚岩になりきれず何も出来てないですよね。
(他にも、劣化した民主主義や資本主義のメタファーかもしれません)
長いですし、SFですが、気が向けば挑戦してみて下さい。