こちらは The Merge前後のマイニング状況と今後の進め方(1) - 収益がマイナスに - の続きです。
GPUマイニングでの収益状況
The Mergeの直後、私の小さなマイニングリグの収益は1日約500円から100円と大きく下がりました。消費電力は250Wでしたので、ざっくり1日の電気代は300円。GPUマイニングをすればするほど赤字になります。
その頃には多くのマイナーがその事実に気づき、少しでも収益の上がる暗号通貨やプールを試して動き回るようになりました。とはいえいわば椅子取りゲームでいきなり4分の3の椅子がなくなった状態です。ネット上の不確かな情報に惑わされ、小さな暗号通貨に群がってはハッシュレートと難易度を急上昇させて次の通貨へと動いてゆくさまは、まさにイナゴの大群のようでした。
ちなみに現時点とはなりますが、私のマイニングリグに搭載していたGPUで、採掘できる暗号通貨やプール別の収益がわかるMinestatというページで調べた結果がこちらです。左から二番目から1日の採掘額、電気代、収益額です。
どの暗号通貨もプールも収益がでていません。
全ての通貨を見てみましたが、現時点においても私のマイニングリグの機材で収益を出すことができる暗号通貨やプールはありませんでした。なお私が使っていたGPUですが、ハッシュレートは低いものの、電力効率は非常に高いものでしたので、これ以外のGPUを使っている方々でも、同様に収益はでていない状況にあります。
収益を上げる策を考える
この状況ですと、ネットでマイナーの方々が「終了」「オワコン」と言っているのに同調しちゃうほうが正しいような気もしますが、私はこういう状況で頭を使うのを楽しんでしまう性格なので、収益を上げる策を考えることとしました。収益をあげるには当たり前ですが収入を増やすか支出を減らすのどちらかを行う必要があります。
収入を増やす
収入を増やす。採掘額を増やすためにハッシュパワーを増やす、イコールGPUを増やすことを考えたのですが、前述の通りどのGPUを使っても電気代が採掘額を上回りますので、採用できませんでした。ただし先の収益計算表に掲載されている暗号通貨やプールの収益額はプールマイニングのものですので、ブロックを当てにひとりさすらうソロマイニングであれば、GPUを増やして挑む作戦は可能性があります。
でもそれって手間がかかるしバクチっぽい... ので今回はやめておくことにしました。
支出を減らす
支出を減らす。イーサリアムがPoSになったのも電力消費量を減らしたいのが一つの目的でしたので、電力消費量を減らして悪いことはありません。調べるとASICマイナーの一部機種で実現できそうなことがわかりました。
私が持っていたASICマイナーのイメージですが、ハッシュレートがめちゃめちゃ早いけど電力めちゃめちゃ食ってファンの音がすごくうるさいというものでした。ほぼ正解なのですが、最近は個人用を狙った小型省スペースで静音、低電力のASICマイナーが海外で販売されていることを知りました。
調べた結果今回はこちらを試しに一台購入しました。iPollo V1 Mini SEといいます。
B6より少し小さいサイズです。少々おしゃれ感がでております。
ハッシュレートは僕のマイニングリグより少し早い200MH/sですが、消費電力が半分以下の116Wと、これはいけるはずです。Minestatで計算してみます。
いけます。微々たる金額ですが収益はでます。まずはEZIL+ETCのデュアルマイニングではじめることとしました。収益額は低いですが、マイニング自体が落ち着いてくる可能性と、暗号通貨自体の価格が上がってくる可能性を期待してみようと思います。
あとこのASICマイナーですが、静かなのですが、ほんのり暖かいのです。オイルヒーター的な暖かさです。自室か仕事部屋に設置して、暖房がわりになるのかも検証してゆきたいと思います。マイニングできる暖房機器としての可能性...
今日はここまでといたします。