昨日は久々にライブハウスでサポート演奏をしました。共演者の方や他の出演者から「やっぱライブハウスいいよな」「うんうん」なんて声も聞こえながらサウンドチェック。
以前にご一緒したアーティストの方からの挨拶を頂いたりライブハウスでの音楽活動っぽいことを久々に目の前で見たような気がします。
さて、そんな「懐かしい!この感じ!」なんて声も聞こえてきました。僕はその時懐かしくは感じなかったのです。なんでだろ?と考えたことを今日は頭の整理に書いていこうと思います。
「懐かしい感じ」とはどんな感じだろう。僕がもし懐かしさを文字で表現するなら「忘れていたことを思い出した時に感じる感覚」と言えそうです。僕は富山県の田舎町から出てきているので、地元に帰った時には懐かしく感じることもあります。
ただ僕が3年前に十数年ぶりに帰った時は久しぶりすぎて、街が6〜7割変わっており、かつ残りは忘れていたこともあり思い出せるのは2割程度、それもあっているかわからないうやむや感、それで懐かしさはなかったのですが。。ただ、その時に故郷というのはきっと作れるんだな、と思いました。
記憶にその土地の移り変わりを記録していき、定着させていくことで、そこは新たな故郷になるんだな、と思いました。適度なタイミングでそれを思い出せば懐かしさを感じ、故郷に感じるのかなと思いました。
間が空きすぎて変わりすぎると移り変わりを思い出せなくなり、別の町に来たのと高い感覚になり、故郷感覚はなくなるのではと。だから定期的に帰って保管するのだろうなぁと思ってます。そういった意味では僕はもう故郷は無くなっているのもしれません。
懐かしく感じない、ということは現在進行形にあるということだと思います。そうなると僕はライブハウスで久しぶりに演奏しても懐かしく感じなかったのは、音楽を常に頭から離さなかったからなのかもしれません。
毎日生配信をして、さらに動画を作り、音楽を練習して勉強して、明日はどんな企画をしたら楽しめるか、喜んでもらえるか、明日は一人でも多く見てもらいたい、そのためにはどうしたら良いか、そんなことを考えて過ごしていました。
常に戦闘状態にあったせいか、ライブハウスという現場では懐かしさを感じることはなかったのではないか、と今は分析しています。
基本的にパンパンになるまで入っていなかったのでちょうど1人空きくらいの立ち見でした。それは日によりそんな時は以前もありました。唯一の違いは演者、観覧者がマスクをしていたりしなかったりしていたことでしょうか。
僕はピアノサポートなので喋りませんが、メンバーの方から「一応お願いします」といわれたのでマスクをしたまま弾きました。メンバーもしてたので、歌う時はどうしたかは見ていませんでしたが、さすがに外していたのでは、と思います。顎につけてる人もいました。アンコールには外していましたが…笑。
少なくともワクチンが行き渡るまではこれが続くと予想されますので、もしそれが終わった時に今後はマスクをまだしなくなるでしょうか。それとも毎年同じ時期にだけマスクをしましょうと呼びかけてその月だけはマスクをするようになり、月をまたぐとマスクをしなくなる、そんなふうになるのでしょうか。
あるいは、マスク自体しなくなるのでしょうか。そして何年か後に、「マスクずっとつけていたときあったよなぁ」と懐かしく感じるのでしょうか。
個人的にはこれに関しては何年か後には懐かしく感じることであって欲しい、そんなふうに思いながらマスクをして弾いたはじめてのピアノ体験で思ったことでした。
マスクをしてもしなくて弾いても、楽しいピアノは楽しかったです。好きなことは最強です。
「ただジャズが好きなだけ」な毎日ジャズピアニストの金子将昭。毎朝6:30〜コーヒーとジャズと演奏生配信。演奏動画にテキスト解説。みてるだけで音楽教養かも。かねこのジャズチャンネル。チャンネル登録よろしくね(✿︎´ ꒳ ` )↓
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毎日ジャズピアニストかねこ