僕は毎朝6:30からYouTubeとクラブハウスで「かねこのジャズカフェ」というジャズ演奏を同時配信しています。(クラブハウスではかねこのジャズクラブ)
毎回特集を変えてジャズアレンジで紹介していて、今年のお正月からは童謡&唱歌編、〜70年代アニソン編、〜70年代懐かしの歌謡曲編、とやってきました。
そして明日からは小学6年生の音楽教科書編に突入です。
明治の学制発布から尋常小学校が多く作られ、西洋では音楽も科目だったことから日本でも教えることになったその曲目は文部省唱歌と呼ばれ、軍国主義を感じさせる歌詞も中にはあったりする。
時代ゆえに当時の価値観においてはそういうものだったのだろうと推測させる。例えば「我は海の子」は7番の歌詞はこうなっている。
いで大船を乘出して
我は拾はん海の富。
いで軍艦に乘組みて
我は護らん海の國
「軍艦」や「日本を護る」と捉えれる国防思想が見え隠れする歌詞。
当時の教科書はそんな当時の文部省が作った曲目で教科書ができていた。
さて、そこから100年以上経った2021年。
令和2年度の教科書の曲目を見れば、唱歌や童謡はもちろん、アメリカンポピュラー、J - ポップ、雅楽、クラシック、民族楽器、などなど幅広く紹介されてます。(1ページ目をめくるとまず目に入るのはワンピース歌舞伎の紹介も素敵です。笑。)
曲目のみではなく、「和音の響きを感じよう」「想いを持って歌おう」「曲想をしっかりと聴いてみる」などなど、音楽として根本的な部分にクローズアップしてあるのは素敵です。(元からそうなのかもしれませんが…)
通常、音楽教室で学ぶことといえば、どのように弾くか作るかという理論や技術、それこそググれば出てくる答えがあることです。
そこに答えのないようなことを考えるからこそアートは良い教材なのでしょう。
そこにクローズアップしてあるのがとても素敵だなと思いました。
僕は、この曲の歌詞を聴いてどのように思うか、あるいは曲想を聴いて、和音を聴いてどのように感じるかと質問されると、まごまごするかもしれません。
どんな理論で作られているか、どのようにすれば弾けるようになるか、といういまやググれば出てくる答えは教えることはできるのですが、感覚を言語化する、というのは難しいです。
そして、「この曲は何がすごいのか?」とよく聞かれますが、そんなことはこういったことを積み重ねると自然と感じることでもあります。
僕は今日までは〜70年代の歌謡曲特集をしてましたが、神田川がいかに新しい曲かそれによってわかりました。
あの呟くような華奢な旋律に質素な2人の世界観の歌詞はあの曲の前には見当たりません。
新しいもの、ヒットするものというのは必ずその時代にとって新しい何かが技術ではない形で含まれています。
それらを感じ、そして言語化し認知して行動に活かし世の中に新しい何かを提供するために、このアートというものはビジネスの場でも有効なのだと思います。
そして、それらを使うようにこの音楽の教科書がなっているところがとても良いものだなと感じました。
下手な参考書を読むより、この薄いわずか87ページの本(amazonで¥640。安っ!)を順番にやるだけでどれだけの効果があるのだろう、僕はそんなドキドキと共に、明日からチャレンジしていきたいと思います。
一点だけ不安があります。
かねこのジャズカフェは毎回取り上げた曲をジャズアレンジするのですが、この教科書に載っている曲たちはジャズになるのか、、
でも、その感じたことを文章化するプロセスの結果はきっと変わらないと信じてます。。
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毎日ジャズピアニストかねこ