夏場でも梅干し入りのおにぎりや、お弁当に梅干しを入れると、ご飯が腐りにくいと言われる。
食べ物を腐らせるのは、細菌や微生物のしわざだ。
ご飯を腐らせる菌は枯草菌(バチルス菌)という。
味噌・しょうゆのもろみに多数存在し、納豆菌は枯草菌の一種でもある。
空気中(特に稲わら)に多く生息し、わらを腐らせ堆肥にするなど、生態系になくてはならない菌と言え、人間に直接、害を与えることはない(非病原菌)。
枯草菌の性質は、好気性でとても熱に強いが酸に対しては非常に弱く、梅に含まれるクエン酸などの有機酸に触れると死滅してしまう。
だから、実際にお弁当やおにぎりに梅干しを入れることで、ご飯が腐りにくくなる。
夏場、梅干し1、2個を入れてご飯を炊くと、腐るのを防ぐとともに、その香りが食欲増進につながる。
ぜひ、試してみてほしい。