食欲は、体調の変化や心理的なストレスに影響を受けやすいものです。
東洋医学では、食欲不振は体調を回復しようとする自然治癒力であると考えます。
そのため、食欲不振のときに無理して食べると、逆に体調を悪化させてしまうとしています。
ただし、もともと体力のない人が長く食欲不振に陥ると、治る病気も治らない。という事態になりかねません。
糖質を効率よくエネルギーに変えるビタミンBを補給したり、消化・吸収を高める食べ物をとりましょう。
ウォーキンや散歩などの軽い運動を行うのも、食欲を回復するために役立ちます。
おすすめの野菜はー
ニガウリ
体の熱をとる陰性の野菜や、消化・吸収を促す野菜
ワサビ・パセリ・トマト・シソ・ネギ・ハクサイ・ブドウ、etc
ニガウリパワー
ゴーヤとも呼ばれます。独特の苦みは、モモルデシンという成分胃液の分泌を促して食欲を増進させたり、肝機能を高めて血糖値を下げる働きもあるといわれています。
ビタミンC、カリウム、マグネシウムも豊富。ニガウリのビタミンCは加熱しても壊れにくいのが利点です。
●調理のポイント……種とワタは、苦みが強いので取り除きます。
苦みが苦手な人は、塩もみしたり熱湯をかけると苦みが和らぎます。
“薬草”とされるほどビタミン、ミネラルが豊富。食欲増進、健胃、整腸作用がある。
●パセリ酒
パセリ5本をよく洗い、水分をふきんでふき取る。
広ロビンにパセリと氷砂糖150g、ホワイトリカー 1.8Lを入れる。
2~3か月間漬けたら、パセリを取り出す。おちょこ1杯程度飲む。
ワサビパワー
独特の辛味は、アリルイソチオシアネートという成分。
強い殺菌作用のほか、食欲増進、消化促進の作用もあります。
東洋医学でも、胃腸を温め、胃腸機能を回復する、としています。
買うときのポイント……太くてみずみずしいものを選びます。
葉茎が黒ずんでいるものは避けて。
食べるときのポイント……辛味は細胞をつぶすと現れるため、おろして使います。
葉茎のほうから、おろし金で円を描くようにすると、味も香りもよくなります。
時間がたつと辛味が抜けるため、すり下ろすのは食べる直前に。
ブドウパワー
ブドウの糖質は、すぐに分解されてエネルギーに変わるため、疲労回復に優れています。
皮にはファイトケミカルの仲間であるポリフェノールが豊富に含まれ、老化、動脈硬化、心臓病の予防におすすめです。
干しブドウは、鉄、カルシウム、食物繊維が豊富。便秘の改善や疲労回復に役立ちます。
買うときのポイント……皮にハリがあり、色が鮮やかで濃く、粒の大きさがそろっているものを選びます。
※ぶどうの種は栄養豊富です。
種子からとれる油には必須脂肪酸であるリノール酸やオレイン酸が豊富に含まれており、コレステロール値を下げ生活習慣病を予防・改善する効果や美肌・美白効果があると期待されています。
ブドウ種子のエキスには強い抗酸化力を持つプロアントシアニジンも含まれており、老化や疫病の予防にも効果的であるといわれています。
葡萄だったら冷蔵庫に入れておけば、ちょっとした時に摘めるからね(^O^)