恵比須神社は積み重ねられた石垣の上にあります。
その周りにはケルンと呼ばれる石積みが目につきます。
石積みが龍神様の供養となってエゴ草がたくさん採れるようになるであったり、
海上からの標識としての役割であったりと、そのいわれは様々。
貴重な歴史的財産なので、安易に手を触れたり、
石を動かしたりはしないようにしましょう。
今でも島ではアワビ採取の潜水場所を覚える
「石だめ」としても利用されているそうです。
集落があるのは港がある島の東側だけ。
ここから先は電線もない、海沿いの小さな道を歩いてゆきます。
アップダウンもないので歩きやすいです。
それにしてもいい天気。人の生活・文化の跡がない大自然。
思わず大きく深呼吸してしまいます。
そこに突如現れた大きな池。龍神池と言います。
周囲は約180mあり、比較的浅いように見えるのですが、
底は竜宮城に通じていて決して水が枯れることはないと言われているそうです。
また、池のほとりには小さな観音堂があります。
この池には龍が棲んでいたという伝説もあります。
藩政末期に島にやってきた僧が説教をする際、
若い女の姿に変装して話を聞いていました。
この龍は船の錨の毒で死んだものの成仏できずにいたそうで、
その話を聞いた島民が池の水を汲み上げると、
底から樽四杯分にもなる、母子の骨が出てきました。
人々は父親の龍が近くの海に生息していると考え、神として祀ったそうです。
~終わり~
旅と移住のブログ