ども!kassyです。
先月、奈良を離れ久しぶりに和歌山の神社へ行って来ました。
特に記事を書くネタ探しに訪れたわけではないのですが、せっかく訪れた神社なんだから何かしら記事として記憶に残しておきたいと思い、記事を書きたいと思います!
訪れたのは紀伊国一宮の一つ(??)である和歌山県かつらぎ町にある「丹生都比売神社」
「一宮のひとつとは何なのか」と言う疑問は残りますが、紀伊国には3つの一宮が存在します。
今回取り上げる「丹生都比売神社」の他、以前取り上げた「日前神宮・国懸神宮」、その他にも「伊太祁曽神社」があります。
何故「丹生都比売神社」を訪れたかというと神社名に「丹生」が入っていたため!
「丹」とは古代において「朱砂」「辰砂」即ち水銀を意味し、水銀が産出された場所を示しています。
奈良県にも「丹生川上神社」が3社あり、それぞれ「上社」「中社」「下社」と呼ばれています。
水銀である「丹」は魏志倭人伝で邪馬台国に関する記述で登場するほか、古墳時代には石室内の装飾や化粧品としても使用されました。
また鍍金加工にも広く使われ、有名なところでは東大寺の大仏の鍍金加工にも使用されています。
古代においては「丹」は「不思議な赤い土」であり、原始宗教アニミズムの崇敬の対象とされたことでしょう。その証拠に全国に「丹」を産出した場所には「丹生神社」が多数存在しています!
現在高野山金剛峯寺がある場所は元々、「丹生都比売神社」の神領であった場所でしたが、空海が開山する場所を探していたところ、現在地を紹介し、神領地を譲ったとされています。
「丹生都比売神社」も元々は高野山金剛峯寺のある高野町にある「丹生川」の水源地付近にあったとされ、「丹」が掘り尽くされた後に現在地に遷宮されたとも言われています。
それだけに高野山金剛峯寺との関係も深く、高野山内にも丹生神社が分祀されているのと共に、丹生都比売神社も神仏習合の影響が見受けられます。
山の中のあまり知られていない(全国的に)神社ですが、立派な社殿や輪橋があり中々趣深い...
正式には丹生都比売神社を参拝してから高野山に入山するのが慣わしだそうですので、是非一度訪れては如何でしょうか!