前回までの記事で、Web2.0までのインターネット上の名前解決の仕組みだったDNSが、Web3.0ではENS(イーサリアム・ネーム・サービス)に取って変わられるかも!というお話をしました。そして調子に乗って自分でも早速0.01ETH(約132円)支払って
を取得し、全世界からのkatakoto生活保護基金の送金を呼びかけました。現時点で送金は0円です。一体どうなっておるか!!??キミら全員文盲か?全員トム・クルーズか?乞食にお金を送るミッション・インポッシブルでクレシア?
さて、今日はこれまたWeb3.0において重要なファイル分散の仕組みである「IPFS」(InterPlanetary File System惑星間ファイルシステム)を簡単に紹介しながら、実際に中央サーバーに依存しないDecentaraized Web(DWeb)を、できるかなのノッポさん感覚でザクザク作って行きたいと思います。
どんだけ大袈裟な名前を掲げているかー。初っ端にできそうもない事ぶち上げるプロジェクトは、スキャムと相場が決まっているけど大丈夫なんかあ~!と聞かれれば
安心してください。大丈夫です。(ただいまわけあって全裸ですが自信を持ってお答えします。)
この名前にはプロジェクトチームProtocol Labsの壮大な野心が込められていて、ただの夢物語ではない事をこれからきちんとkatakotoさんが証明して参ります。
まずIPFSがこれまでのWebの仕組みとどう違うのかを、図解か何かでサクッと説明したいのですが、幼少期に絵心を詰め込み教育に皆殺しにされたkatakotoさんにそれは叶わないので、せめてもと海外のYoutube解説動画に日本語字幕を付けましたのでそちらをご覧ください。
動画からお分かり頂けたでしょうか。このプロジェクトの持つ大きな可能性を!
というわけで早速ここからは、皆に公開するために従来であれば、さくらインターネットとかジオシティーズとか(時代)どこかの企業のサーバーにアップロードしていた自分のホームページを、IPFSネットワーク上にざっくりと放り投げるという原始的な民族の狩りのような荒々しい作業を実際にやっていきたいと思います。が、ここからはほんの少しのLinuxの知識が必要なのと、職場でMS-DOSの画面を出しただけで「何その黒い画面!katakotoさんてオタクなんですね!きゃはー!キモーい!」と言われたトラウマが蘇るといけないので、詳しい解説はごっそり割愛します。
「けっこう簡単にできそうかも?」という雰囲気が伝われば良いので興味のない人は軽く読み飛ばしてください。
Mac OS X または Linuxの方はここからダウンロード
$ tar xvfz go-ipfs.tar.gz
$ cd go-ipfs
$ ./install.sh
あとはイニシャライズして
> ipfs init
デーモン起動して
> ipfs daemon
用意していたWebサイトファイルをフォルダごとぶん投げるだけだ!
$ ipfs add -r katakotoweb3
added QmcMN2wqoun88SVF5own7D5LUpnHwDA6ALZnVdFXhnYhAs katakotoweb3/img/spacecat.jpg
added QmS8tC5NJqajBB5qFhcA1auav14iHMnoMZJWfmr4k3EY6w katakotoweb3/img
added QmYh6HbZhHABQXrkQZ4aRRSoSa6bb9vaKoHeumWex6HRsT katakotoweb3/index.html
added QmUmhVBVVDphRJVmBu9XuKjutMyqJnKiofLzvN12qYX71D
KatakotoWeb3
びっくりなのはこの時点で、公開フォルダのハッシュにアクセスすれば、もう普通のブラウザからも表示可能な状態なのです。中央管理されたサーバーを介さず、そうまさにこれが
https://gateway.ipfs.io/ipfs/QmUwNVVcezZekH8RjT7P1GVbvdx2EduuZ2w14P2u472HLF/ (←ここでフォルダのハッシュを指定している)
※表示にしばらく時間がかかる場合がございます。これが今のIPFSの限界なのでその点もご体感ください。
あとはこのヒューマンには理解しがたいアドレスを、前回取得したkatakoto.ethとごにょごにょごにょっとリンクすれば・・・
これでkatakotoさんの下ネタが誰にも検閲される事のない、完全に分散化されたWeb空間へのアクセスが可能に!!!!ん?表示されないですか?
そうなのです。今の所、ENSでの名前解決にはGoogle ChromeのMetamaskプラグインが必要なんだそうです・・・マイクリとかやってて既にMetamaskを導入している方には上記のサイトが問題なく表示されるはずです。この辺はテクノロジーがもう少しこなれてくるのを待ちましょう。
いかがだったでしょうか。実際のプロダクト成果が乏しいと揶揄されがちな暗号通貨・ブロックチェーン業界ですが、こうして地道なプロジェクトはすくすくと育っています。一般ピーポーの印象が未だに“何だか怪しい”というものなのは、怪しい人たちのなりふり構わなさが一番目につきやすいからです。
Web3.0最前線の現場からは以上です!katakotoでした!
参考サイト: