でおなじみのチャールズ・ホスキンソンさんが開発に関わるCardanoが揉めてます。
現行の暗号通貨の持つ欠点を全て改善し、ビットコイン・イーサリアムを超えた第三世代の暗号通貨として、既存の金融システムから疎外された全世界30億人の財布となるべくこれまで順調に日々、開発を進めてきたカルダノ・プロジェクト。
その壮大な夢の実現のため、それぞれ独立した3つの組織がそれぞれの役割を分担し相互にサポート。さすがは非中央集権・分散型プロジェクトの鏡。着実にプロジェクトを運営する、はずだったのだが・・・
この3組織の中で、カルダノ財団がやらかした。
カルダノ財団のミッションは、カルダノテクノロジーの規格化、保護、そして発展です。理念
暗号通貨に関する規定を調査し、制定する
暗号通貨の標準母体として活動する
カルダノ・エコシステムの保護、促進、発展に務める
カルダノ・コミュニティを統合、育成、成長に寄与する
新規参入者の目標となる組織として活動する
※カルダノ公式ウェブサイトより引用
詳細は他の2組織から共同で出されたオープンレターを読んで頂きたいのだが、要約すると
財政的にもかなり不透明な点も多く、これを受けて怒り爆発のカルダノ・コミュニティも独自に調査を開始。上のおっさんが着々とカルダノ財団をファミリー企業化しようとしていた点など明るみにし、早期辞職を求めるオンライン署名を開始しています。
また先の声明では、各組織はそれぞれ独立して運営されているため、誰にもこのおっさんの辞職を強制する事ができないのですが、自発的な辞職要求と、カルダノ財団の職務は残った2組織で引き継ぐ事を主張しています。そして、ゆくゆくはカルダノレイヤー上にDAOとして確実に非中央集権化された形で財団を構築する計画だそうです。
それと初期プレセールADA購入者の90%以上が日本人であり、その重要性を強く認識しながら、一切日本人を財団内の重要なポジションに組み込まず、日本取引所上場のためのロビイスト活動などもしてこなかった点も指摘されていましたので、日本のADAホルダーの皆様におかれましては、もっとこのおっさんに怒った方がいいと思います。(あ、俺の事か。)
非中央集権化と透明性をその特徴とするブロックチェーン技術を推進するプロジェクトが、こうした非常に分かりやすい金と権力の私物化の誘惑に堕するだなんて、世界とは皮肉なものですね。