“世界から戦争をなくすため”ビットコインキャッシュの普及をその最大の使命とするRoger Verさんが、その活動の一環として2500名の乗船客と共に豪華客船に乗って地中海を4日間ほどグルッとしてきたのは先月のお話でしたが、その模様をどなたかがドキュメント風にまとめてくれていました。
このサムネがその全てを物語っているかと思うので5秒くらいで観るのを止めていいと思います。このクルーズではメインイベントとして、ビットコインの開発者・企業家として有名なJimmy Song氏と、ビットコインキャッシュを代表してRoger Ver氏のディベートが行われました。
16分もある動画なんか観てらんねえよという方には、素晴らしいセンスで短い歌に仕上げてくれている人がいます。その名も“THE JIMMY SONG”
歌にのせてだいたいのディベートの雰囲気が伝わってしまったかと思いますが、このディベート、開始早々2人で
で揉め始め、Jimmyさんがディベートを拒否して舞台を降りてしまいます。
気を取り直して一旦ステージに戻ってくるものの、その後も両者がイラついた雰囲気の中、Jimmyさんはひたすら前もって用意した原稿を読み上げ(彼のMediumで全文読めます。)Rogerさんは、発言の中から自分に火をつけるフレーズを拾い上げては
と叫んでるだけの、まったくもってディベートとは呼べないしろものでした。他の見所としては、メインイベントにも関わらず、プールサイドに集まるパラパラとした観衆の数。乗ってる他の2500名どこいってん。
あとは、マカフィー砲でおなじみのJohn McAfee氏の低音過ぎる美声による新しいカルト宗教の始まりを感じさせるスピーチぐらい。
ドキュメント内の、観衆の女性のスピーチが、このイベントで我々が真摯に耳を傾けるべき唯一の部分でした。
私が今ステージ上で目にしたのは、ほんとただの叫び合いのお祭りみたいでした。イライラさせられただけ。私はここに暗号通貨の未来や政治的な話が聞けるかと思ってきたのに。お二人さん、教えてくださるかしら。今私たちが目にした光景を見て、何だって暗号通貨の未来を信じられるって言うの。
そして悲しげなトーンで語られる撮影者のナレーション。
悲しみと共にその光景を眺めていた。ショックを受けた観衆の前で、2人の大人がまるで5歳児のようにふるまっていた。観衆はこの場に、自由への可能性、自身の経済的運命を自身の責任で握るチャンスに関する話を聞きに来ていた。皆彼らを信じていた。だが残されたのはショックだけだった。この様な大人たちが自分たちの経済的な未来を率いていただなんて。
この場にいる誰一人として、なぜ自分のエゴが人類の経済的な未来より重要なのかを答える事ができなかった。なぜ自分が“正しい”事が、正しい事を行う事より大事なのかも。
古い貨幣で問題を生じさせたのと同じ考え方で、新しい貨幣を作るとしたら、その目的は一体なんなんだ。退屈で意地悪で破壊的な考え方。全てが自分中心。私の道、私のやり方、私が正しい!お前は間違ってる!私のコインの方がお前のより優れている!私の方がお前より賢い!
Roger「Jimmyさん、ちょっとお聞きしたいのだが、ジョン・メイナード・ケインズの『雇用・利子および貨幣の一般理論』は読みましたか?俺は読んだよ。」
ただただ悲しかった。
誰が正しくて誰が間違ってるかなんていったい誰が気にするってんだ。自分が信じてる道をそれぞれ全力で進んだらいいじゃないか。そしてみんなに、自分たちにとってどれがうまくいくか選ばせたらいい。
なんだって言い争う必要があるんだ。なんだってこんな言い争いをみんなの前に持ち出す必要があるんだ。なんだってこんなSHITを見せられなきゃいけないんだ。
これに関しては本当に彼の言う通りで、ボクが敬愛するアンドレアスさんもまったく同じ事を言っていました。
このような“ディベート”は時間の無駄だ。意見は結果を決定しない。マーケットがするんだ。残りは単なるエゴだ。人々は自分で調べて、どう行動するかを決定するのに十分なソースを持っている。
自分の“推しコイン”に執着して他のコインを貶める暇があったら、現状、利用率が数%と言われるこの暗号通貨普及のために、おかしな部族意識は捨て去ってもっと我々にはやるべき事があるはずです。
そう、上のアンドレアスさんがコメントしている
マダー?(・∀・)っ/凵⌒☆チンチン
TRONのJustin Sunがこのディベートの勝者に100万ドル出すとか言いだしてこらますます面白くなってきたでー!