すでに知っている方も多いと思いますが、最近Amazon Primeの見放題に追加されたのでぜひ観て欲しいアメリカのコメディドラマ「Silicon Valley」
特にALiSのクリプトカテゴリにわざわざ足を運ぶようなIT好き・クリプト好きなら絶対にハマる事間違いなしです。
舞台はもちろんシリコンバレー。言わずと知れたGoogle・Apple・Facebookなどの巨大IT企業が密集するエリアで、ギークでおたくな若者達が一つ屋根の下、共同生活をしています。
みな自分の作ったアプリで一発当てようという野心に満ちているのですが、作っているアプリと言えば、“半径数キロ以内で乳首の立っている女性を探知する”「NipAlert」(乳首アラート)みたいなアホなアイデアばかり。
そんな中、主人公リチャードの作った音楽再生ソフトが、ひょんな事からちょっと変わり者のエンジェル投資家と、このドラマの中でGoogle的な巨大企業Hooli社、両方の目にとまり・・・
このリチャード、プログラミングに関しては天才的ですが人付き合いは大の苦手で、典型的なコンピュータがお友達のコミュ障気質。興奮しだすと一人早口でまくし立てて周りの空気を置いてけぼりに。大勢の前で話すことになろうものなら、テンパり過ぎてゲボ吐きそうになって、かがんだ拍子に今度はうんこ漏れそうになって逃げようとしてガラスにぶつかって聴衆の面前で気絶するレベル。
そんな彼を支える仲間たちも、とにかく各国代表のクセを煮詰めて寒天ゼリーで固めたみたいな強烈なヤツラばかり。(凄腕インフラエンジニア、でも有神論よりの悪魔崇拝者とか。)
(Google的大企業Hooli社で、将来副社長の道も約束されていたのにリチャードのアイデアとパッションに打たれて、スタートアップ企業に飛び込んだジャレッド。経理・事務担当)
以前、叔父に言われたことがあるんだ「お前は処女の血に飢えてるやつみてーなルックスだな」って。
そんな時にまったく役に立たず、まれにもの凄く頼りになる仲間たちと共に、シリコンバレーのスタートアップ企業が直面するであろうリアルなトラブルの数々に巻き込まれながらも(ベンチャー投資家からの資金調達に奔走したり、ライバルにアイデアやコードをパクられたり、果ては買収と会社の存続の選択に苦悩したり)自分の生み出したアイデアを死守し、世の中に真のイノベーションを届けるため、CEOとして成長していくリチャードの姿に、手に汗握りながら、そして大笑いしながら気が付いたらシリーズ5まで一気見間違いなしです。
ストーリーを動かす要となるキーワードに、分散化ネットワーク・51%攻撃・暗号通貨などなど、クリプトカテゴリの皆さんにはおなじみの要素が多数登場し、んでんで次どうなるの?とぐいぐい話をひっぱって行ってくれます。
物語中に登場し話の鍵を握る“新しいインターネット”は、まさにIPFSやNKNなど、現実世界でも徐々に形に成りはじめている現実的しかも最先端なテーマです。
途中、資金繰りに苦しくなった会社が、流行のICOをぶち上げる一幕も。フェイクですが実際に彼らのICOプロジェクトページもあります。
(パイドパイパー・コインPPC、初値が付いた際にみんなうなだれてたけど$2.51USDなら今どき成功してる方だと思う。)
ビルゲイツもブログで「シリコンバレーで起きている事が知りたかったら、これは絶対観た方がいい!」と絶賛したというこのドラマ。
制作はKatakotoさんも大好きな『BEAVIS AND BUTT-HEAD』の生みの親、マイク・ジャッジです。
アジア系の人種差別ギリギリにもとれるどぎついギャグも多いですが、特に不快感なく見れるのは、彼のバランス感覚とセンスの良さ、そして何よりしょうもなさやくだらなさを含めた貫徹する人間丸ごとへのまなざしの深さゆえだと思います。
あきらかにFacebookマーク・ザッカ―バーグの、あの議会シーンをパロッた映像に心つかまれる新シリーズももうすぐ!
おそらく最終章。もう期待感しかない。
おすすめです!未見の方はぜひ!