2018年5月から毎月1回公開されることになっている、CCID(中国电子信息产业发展研究院)による「全球公有链技术评估指数(Global Public Chain Assessment Index)」の第5回目リストが、2018年9月20日に公式ウェブサイトで公開されました!
過去4回は毎回新たにリストアップされるプロジェクトが1〜2件あったのですが、今回はありませんでした。
今回は過去の評価と合わせたリストを、総合評価だけではなく、3項目それぞれのポイントの変遷も合わせて挙げておきたいと思います!
過去のリストと評価基準などについては、これまでの記事を以下にまとめてあります。
インデックスの公式サイトや公式Twitterのリンクも貼ってありますので、合わせてご覧いただければ嬉しいです!
本リストの発信元は「赛迪(青岛)区块链研究院」で、リストは公式ウェブサイト「CCID赛迪区块链」に掲載されています。
詳細は上記のウェブサイトを見ていただくとして、以下、今回の順位にしたがって、5回分の総合評価と過去の順位(丸括弧内に明記)を並べたものをまとめましたので、画像として貼り付けておきます。
BitSharesのポイント上昇とWavesのポイント下落がやや目立つように感じますが、5回の評価を経て、少しずつ評価が固まってきたような印象があります。
上に挙げた総合点のリストは、「基础技术水平(Basic-tech)」、「应用层级(Applicability)」、「创新能力(Creativity)」という3項目の評点を合計した点数に基づいたものになります。
以下、それぞれの項目についても、5回分の評点と合わせたリストを挙げておきます。(それぞれの順位は第5回の評点に基づいています)
それぞれの項目を見てみると、総合点とはまた異なる評点の順位になっていることがわかります。
それぞれの評価基準については、冒頭に挙げたまとめ記事のなかに記事のリンクを貼ってありますが、3項目の中で割合の大きい「基础技术水平(Basic-tech)」については、「スマートコントラクト(智能合约)>特定の応用機能>デジタル貨幣のトランザクションサポート」の順に点数が高いといわれています。
この点が、総合評価に大きく影響していることがうかがえますね。
また、3項目すべてを通じてなんとなく感じられるのは、第1回・第2回まではやや評点にバラツキが見られますが、それが少しずつ調整されながら固まってきたのかなというところです。
この3項目は、それぞれのプロジェクトのどこに注目してCCIDが評価をしているかということを具体的に示すものになっていると思いますので、これからもまとめていきたいと思います!
短期間にさまざまな技術が開発され、激しく変化するブロックチェーンをめぐる状況を、全体として俯瞰的に見ていくためのひとつの基準として、このCCIDのインデックスは機能し得るのかなと感じています。
少しデータが蓄積されてきたので、分析することも必要かなと感じていますが、ひとつひとつのプロジェクトと照らし合わせながら分析をしていくだけの材料をまだ持ち合わせていません…
とはいえ、全体的な動きを把握するという位置づけから考えれば、基礎になるデータを継続的に蓄積することで、状況を見ていくための材料にしていくことは必要な作業かなと思います。
また、分析力のある方にデータ提供する形で貢献できればいいかなとも考えています。
これからの分析を頭に入れながら、まずはコツコツとデータを蓄積していきたいと思います!